後継者の不在などを理由に増加傾向にある「耕作放棄地」。福岡市や隣接する糸島市でも、耕地面積は緩やかではあるものの減少が続いており(下図参照)、農業の担い手の育成はもちろんだが、耕作放棄地の活用方法の創出も喫緊の課題といえる。

こうした状況のなか、耕作放棄地をグランピングエリアとして再生した『唐泊VILLAGE』が2020年10月17日(土)、プレオープンする(午後5時開場、荒天時は休場)。約2haもの広大な耕作放棄地をグランピングエリアとして活用するのは、福岡市内では初の試みとなる。

唐泊VILLAGEは、糸島半島の先端、北崎エリア唐泊町内の玄界灘に面した「うしろ浜」を前面に、ハイキングコースとしても人気の「灘山」を背後にする風光明媚なロケーション。グランピングエリアとして整備することで、地元住民をはじめ、観光客や企業など、誰もが集い、憩う交流拠点を目指す。事業収益と関係人口の増加によって、周辺エリアの環境保全とコミュニティの継続が期待される。
なお、運営はキャンプ場運営を手がける静岡県のベンチャー企業「VILLAGE INC.」と西日本新聞社が設立した(同)西日本VILLAGE(福岡市中央区、橋村和徳代表)が手がける。
【代 源太朗】
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