中国経済新聞に学ぶ~コロナ期間中、中国へ行った(中)
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上海浦東国際空港に到着
成田空港を離れる前に、空港の職員から乗客は1人ずつQRコードをスキャニングするよう要求された。これは中国の入国検疫の健康申告コード(「税関QRコード」と呼ばれてる)で、内容としては紙の申告書と大差ないので、事前に熟読しておいてほしい。
この健康コードは携帯電話を使って入力するもので、間違って入力しないよう、とくに注意が必要。入力が終わり送信すると、上海浦東国際空港入境検疫部門が入手し、これにより入国時の申請書記入の面倒が避けられる。
飛行機が停止し、ブリッジとつながると、数人の防護服を着た検疫官がキャビンに乗り込んできて、乗客は「健康カード」の記入が済んでいるか否かを尋ねられる。同時に随時検閲ができるよう、各自の携帯電話の該当画面の保留を要求される。
それですぐ降りられると思っていたら、ハプニングが起きた。20分待った後に「完全武装」した検疫官数名がキャビンに入ってきて、筆者の後ろ座席の1人の日本人女性と彼女の2人の子どもを取り囲んだ。なぜなら彼女が記入した健康カードの「過去14日間内に新型コロナウイルスの検査を受けたことがありますか?検査を受けその検査結果は陽性でしたか?」の質問に「YES」あるいは「NO」を選択する欄で、この女性は「YES」にチェックしたとのことだった。
機内に「陽性」乗客がいるということで、当然、これは一大事となり、皆少し緊迫した状態になった。さらに、その女性は中国語がわからなかったため緊迫したが、近くに親切な中国人青年がおり彼女に通訳してあげたため、そこでやっと彼女はチェックミスだと言って、日本のPCR検査の陰性証明証を出した。
飛行機を降りた上海浦東国際空港の光景は、成田空港とまったく違っていることを発見した。なぜなら空港職員1人ひとり全員が「完全武装」をしていたからだ。彼らは一日中、本当にご苦労さまだ。
第1検査工程は携帯電話に「健康カード」があるかどうか。なければ、紙の健康申請書に記入する。第2検査工程は、日本でのPCR検査陰性証明書の提出。第3検査工程は「サンプル採取承知同意書」への記入と、合わせて個人情報コードが貼ってあるサンプル採取プラスチック小瓶を受領し、サンプル採取所のある階下に行き、PCR検査のサンプルを採取される。
第4検査工程は、鼻からのサンプル採取。長いサンプル採取棒を鼻孔から鼻咽部へゆっくりと差し込まれ、軽く数回かき回された。確かに、一種の酸っぱい感じがした。工程は数秒だったが、我慢できるものだった。
PCR検査用サンプル採取後、その検査結果を待つ必要はない、なぜならその後は指定された場所で14日間隔離され、もし空港での検査結果が陽性だったら、2日目には直接病院送りされるからである。
第5検査工程は、衛生検疫デスクに日本でのPCR検査陰性報告書を差し出す。
上記5つの検査工程手続きが完了して初めて正常な入国審査が行われ、そして荷物引取り、税関検査である。税関を出ると空港職員が分け方を指図し、上海で隔離される者は2階へ、外省市街地への者は各省市の専用隔離接待処へ案内される、たとえば浙江省、江蘇省なら、それぞれの隔離接待処に案内される。
私は上海で処理しなければならない要件があり、上海市虹口区隔離を選択したので、職員から虹口接待処へ引き渡された。
(つづく)
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