【福岡県に緊急事態宣言】（12）コロナを舐めてはいけない（3）

「ノアの方舟再来」か！？

　70歳を過ぎた高齢男性がさすがに上京中止を決断した。毎週東京に4日間滞在して稼いでいたのだが、奥さんや身内から「お前は馬鹿か！」と罵倒されていたうえに、コロナ感染者数の爆発という現実を目の当たりにして上京中止を決めるに至ったのである。

　コロナの勢いは老人たちを恐怖のどん底へ追い込む。県庁に務めていた友人Aは20年前、奥さんをガンで失くし、子どもたちは独立、一人暮らしである。3回携帯へ連絡したが、返答なし。嫌な感じを抱いたが、夕方に応答があった。「もう2年間、外食をしていない。コロナの恐怖で外出どころではない」と語る。

　神道を極めている医者Bは週2回、仲間たちと神社を掃除している。掃除先は10神社におよぶ。掃除の狙いは、各神社にいらっしゃる神さまの心に安らぎを与えるためである。各神社の神々の声が聞こえる。「人間たちは傲慢すぎる。コロナを使って傲慢な人類を駆除する」とささやかれているそうだ。キリスト教にたとえれば「ノアの方舟」の襲来である。