2024年12月04日( 水 )

環境ソリューション分野の唯一無二の技術で業界をリード

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(株)冨士機

唯一無二の環境ソリューション

 (株)冨士機は、環境ソリューション分野において国内トップクラスの地位を確立としている。今もなお、同業他社の追随を許さない。

 なぜなら同社代表取締役・藤田以和彦氏を筆頭に、全社一丸となって現状に甘んじることなく日々変化と進化を求め、技術開発に努めている企業風土があるからだ。同社は、福岡・九州のみならず東京・名古屋・大阪などの大都市のインフラ整備においても実績を重ね、高い信頼を得ている。

固化材を製造する工場のサイロ

 同社は国内おける『汚泥処理プラントと流動化処理土・中性化固化材』の第一人者として、環境ソリューション関連の業界から認知されている。その優れた技術力は、全国各地の建設・浚渫現場で導入されている。とくに首都・東京都でのインフラ整備における建設汚泥処理の技術力はどこよりも優れ、スーパーゼネコンを筆頭に、全国建設業各社が採用している。

 同社が名を馳せたのは2005年に東京へ進出し、同年に東京メトロ13号線(副都心線)の建設工事における後方支援基地を開設、中性化固化改良工法が採用されたことによる。その結果、同社の同工法の技術力をはじめとしたソリューション総合力が認められ、東京メトロのリサイクル工場内に礫泥水リサイクルプラントおよび泥分級破砕プラントを納入。11年に流動化処理土製造の委託業務を受注し、業務を開始した。東京メトロは同社の技術力を全面的に信頼し、現在も路線拡大への需要などで出番が多い。

 同社の環境ソリューションは日々研究開発が進められ、続々と新たな唯一無二のソリューションが生み出されている。

高い在職率を誇る

 現在、同社には100名の社員が在籍。毎年主に工業高校から3〜4名を採用する。「技術職を対象に採用活動を実施しています。地道に学校を訪問し、担当の先生との関係を構築することが一番です」(藤田代表)と、今後も採用活動を継続する方針だ。

 さらに藤田代表は、同社の事業の理念を広く伝えることこそ採用活動の成否にも関わる重要な要素であると考えている。従って、同社が手がける環境ソリューションの必要性や市場ではたすべき役割、さらには社会貢献について広報活動を怠らない。こうした努力が実を結び、応募者は福岡県内だけでなく九州全域から集まるようになっている。

 また同社は、離職者が極めて少なく、在職率が高い。その源流は、「高い価値の製品・サービスを適正に販売し、より高い収入を上げて、高い配当と還元を行い、適正な納税を実施する」という社是に集約される。つまり同社は、独自の精巧な技術による高い価値のサービスをつくり出すだけでなく、顧客へ貢献しながら適正な収益を上げて、国家と地域、取引先そして社員・仲間に還元するという、理想的経営を実現しているのだ。

挑戦できる職場の風土

本社ビル

 同社の大きな強みは、環境ソリューションに対する高い技術と開発力とともに、仕事のやりがいにある。

 同社は、どこにも真似ができない高い技術集団であり、その証として、同社が開発した技術は、多数の特許を保有する。「特許は20年が期限ですが、期限内に再び新たな技術を開発する土壌が、我が社にはあります」(藤田代表)。同社の技術開発は、自社の発展進化のみならず、業界活性化への貢献度も高い。

 入社後1〜2年は工場で勤務し、事業内容を基本から徹底的に教え込まれた後に、適性に応じて各セクションへ配置される。各人それぞれのセクションで能力を発揮しながら、環境ソリューションという社会性の高い事業づくりへ参加している。

 「我が社の仕事は、常に高い技術を駆使した製品とサービスを提供することです。新たな技術を生み出すことへの挑戦を続けるので、やりがいをもって取り組んでいます。何事も挑戦すること。失敗を恐れずに、『やってみよう』とする風土が職場に根付いています」(藤田代表)。

 同社には、意欲的な仕事への取り組みと挑戦できる機会が常にある。つまり自ら意欲的に取り組む社員は、キャリアなどかかわらず自身を高める挑戦がいつでもできるのだ。

 今後は、JR東海のリニアモーターカーの新設、大阪市の2025年万国博覧会開催にともなう都市圏のインフラ整備、福島県内の3・11復興事業として土壌汚染改良など、新規プロジェクトへの参加が続々と計画されている。そして藤田代表が長年構想する、有明海の環境改善への事業展開も視野に入る。

 直近では、福岡県太宰府市に「廃棄物を出さない」次世代の生コンクリート製造工場を新設中だ。従来は3000m2(約1000坪)必要な生コン工場が、わずか497m2(150坪)の敷地で生コン製造・出荷および管理ができるコンパクト型工場だ。「地球環境にやさしく、より高い品質の生コンを低コストで製造するために、まずは我が社独自の技術を駆使して挑戦します」(藤田代表)。

 新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、技術開発拠点である福岡県桂川町の工場をフル稼働しながら、全国各地で環境ソリューションに挑戦し続ける。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:藤田 以和彦
所在地:福岡市博多区博多駅東1-10-30
設 立:1972年9月
資本金:5,000万円
TEL:092-432-8510
URL:http://www.kk-fujiki.jp


<プロフィール>
藤田 以和彦
(ふじた いわひこ)
1943年、福岡県生まれ。東福岡高校5期生。福岡大学中退後、実父経営の鉄工所に入社。69年9月に事業を継承。72年9月に(株)冨士機鉄工(現・(株)冨士機)を設立し、代表取締役に就任。趣味は登山。

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