コカ・コーラのラグビー部廃部の余波
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コカ・コーラボトラーズジャパン(東京都港区、カリン・ドラガン代表)は、同社ラグビー部の活動を2021年末で終了することを決定し、一般社団法人ジャパンラグビートップリーグ(東京都港区、太田治代表理事、以下:JRTL)に退会を届け出た。さらにJRTLが主管し、2022年1月に開幕を予定する新リーグへの参入申請取り下げを行い、それぞれ受理された。
同社は「コカ・コーラレッドスパークスは、1966年の創部以来、これまで地域と共に日本のラグビー文化の発展に努めてまいりました。2006年には日本ラグビーフットボール協会が主催するジャパンラグビートップリーグへの昇格を果たし、長らく国内のトップクラブとして活躍してきました。事業環境の急速な変化の中、当社は中長期的な事業環境の変化に備えて成長基盤の確立を進めており、改革の取り組みを前倒しで実行しています。飲料ビジネスの維持・成長を原則とし、特化するため、あらゆる取り組みの見直しを図っております。
今般発表された新リーグへの参入に向け、体制を再度検討した結果、誠に残念ですが新リーグ参入を見送り、当社ラグビー部の活動を、本年末をもって終了することを決定いたしました。当社ラグビー部員の今後については、適切なキャリアサポートを提供してまいります。また、地域社会や、ラグビー文化のさらなる発展に引き続き貢献してまいります。これまで当社ラグビー部に対して、ご支援・ご声援を賜りましたすべてのみなさまに心より感謝申し上げます」と発表している。
トップリーグのチーム運営費は、最低でも10億円前後が必要とされている(この額が妥当かどうかについては別途発信する)。今回のラグビー廃部は、同社の業績が想像以上に厳しいことを物語っている。
今朝、関係者から「近鉄ラグビー部も有力スタッフが契約満了か!」というニュースが入ってきた。サニックス・ラグビー部の規模縮小といい、わが国のラグビー界は岐路に立たされている。
【難波 二郎】
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