機能性表示食品の届出、20年度は過去最多の1,067件
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2020年度の機能性表示食品制度の届出件数が21日、過去最多となる1,067件に確定した。消費者庁が15年4月に同制度を施行して以降、年間1,000件を超えたのは初めて。
20年度中には、新たな機能性の表現が相次いで登場した。大きな話題を呼んだのが「免疫機能の維持に役立つ」の表現。プラズマ乳酸菌を機能性関与成分とし、免疫機能の司令塔に該当する樹状細胞に働きかけるという作用機序をもつ。現時点で16件の関連製品がある。
「膣内の調子を整える機能」という斬新な表現もお目見え。膣内にも細菌叢が存在し、特定の乳酸菌が良好な影響を与えることに着目した。
「排尿に行くわずらわしさを和らげる機能」の表現も注目された。キナ酸を配合したクランベリージュースとして、成人女性に向けて販売されている。
ミネラルの吸収促進をうたった表現も登場。機能性関与成分としてマルトビオン酸を配合し、「食事に含まれる鉄、カルシウム、マグネシウムの吸収を促進する機能」と表示している。
【木村 祐作】
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