2024年11月23日( 土 )

【福岡市公共事業を問う(5)】平尾小学校隣接地家主の損害賠償請求訴訟を傍聴した市民の意見

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亀裂が生じた外壁
亀裂が生じた外壁

 福岡市立平尾小学校の「講堂兼体育館改築等工事」により建物の傾斜、外壁の亀裂、排水管の破裂などの被害を受けた隣接地の家主が、福岡市および施工業者を相手取り、損害賠償(計約9,500万円)を請求する訴訟を提訴した件で、7月1日に開かれた第1回口頭弁論(福岡地裁)を傍聴した市民から聴取した意見を紹介する。

<A>
 身近で普通に生活している中でこんな被害を受けている人がいらっしゃる事に驚きました。
 また、行政の対応についても常日頃、行政だからと信頼してしまう思考を簡単に裏切られ脅迫までされて大変つらい思いをされている事も気の毒に思いました。
被害者の方が安心して生活できるようになる事、行政が市民を裏切ることが減り、誠実に市民に対応する事を心より願います。

<B>
 
福岡市の平尾幼稚園解体、平尾小学校増築の工事に対しての隣接するご一家の訴えでした。原因が工事の振動によるもので、ご家族の自宅が被害を受けたものであるため、心労と健康被害、土地の資産価値が下がった分の責任も福岡市は取るべきだと、私も思いました。
 貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

<C>
 被告人の意見を聞いていないのと、損害賠償請求額や証拠が不明の為なんとも申しにくいのですが、自分の家に石が飛び、地盤沈下、汚水が出るなどの被害が酷い状況であれば、損害賠償を請求出来ると思います。
 時系列がちゃんとしており、話す速度や音量はちょうど良く聞き取りやすかったです。

<D>
 原告側の話を聞いており、原告側目線で報告します。
 印象として、福岡市の教育委員の担当者の曖昧過ぎる発言、ずさんな解体工事、ヤクザ風の脅し、臭い物に蓋をするような一方的なお金による解決には、心が塞がり、いたたまれない気持ちと後味の悪さを感じました。幸せな日常生活を送っていたなか、突然天地がひっくり返る出来事が発生し、心も身体も追いつかない心境が手にとるように感じました。
 穏やかな優しい日常を取り戻せる事を心からお祈りします。

【茅野 雅弘】

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