「困っている人の支えになりたい」 真摯な対応で成長続ける司法書士法人(後)
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ふくおか司法書士法人 代表 福島 卓 氏
ふくおか司法書士法人では任意整理、相続・遺言、自己破産、個人再生などの手続き代行を幅広く手がけ、相続関係で年間約200件、債務整理で同1,000件以上の相談を受け付けている。同法人の福島卓代表に話を聞いた。
開業当初からの変わらぬ思い
――福島代表が司法書士を志したきっかけを教えてください。
福島 大学時代に同級生が司法書士を目指していて、「司法書士ってどんな仕事だろう」と思い、調べていくうちに「やりがいのありそうな仕事だ」と感じたことがきっかけです。大学在学中に勉強を始め、その過程で行政書士の資格も取得し、宅建の資格も同様に取得しました。そして、大学卒業後、資格を生かすために不動産会社で働きながら司法書士の資格を取得して現在に至っています。
開業当初からの「誰かの支えになりたい」「困っている人の力になりたい」という思いは、現在に至るまでまったく変わっていません。借金問題などで苦しむ人に最も寄り添えるのは司法書士だと思っています。これまで関わった案件で印象深かったのは、相談にきたときは悲嘆に暮れて涙を流していた人が、借金整理後にうれし涙を流している姿を見たときです。
私の父親は借金が原因で自己破産を余儀なくされました。当時、私は大学生だったので、借金によって苦しむ人の気持ちは十分理解しているつもりです。借金をした当事者を救うことは、ひいてはそのご家族を救うことにもつながります。こうした点も司法書士という仕事のやりがいの1つではないでしょうか。
そうしたやりがいのある仕事なのですが、司法書士の受験者数は2010年が約2万7,000人だったのが、20年は約1万1,000人と減少の一途をたどっています。しかし、司法書士の仕事は、いつの時代でも世の中に必要とされるものです。
司法書士の仕事は範囲がとても広く、勉強すればするほどやれることが多くなります。その結果、お客さまから求められるようになります。求められるということは、当然収入にもつながっていくので、それなりの経済活動を行うことが可能です。近年、「司法書士は食えない」「弁護士は食えない」「行政書士は食えない」といった声を耳にすることが多くなりましたが、それは資格の問題ではないと思うのです。本当に顧客のためを思って行動し、そのためにどれだけ勉強しているかによって「食える、食えない」の差が出てくるのではないかと私は思っています。
――個人創業から現在までを振り返ると?
福島 売上規模も年々拡大しており、割と順調ではないかと思っています。正直なところ、これほど規模が大きくなるとは自分でも思っていなかったので、創業当初の目標はすでにクリアしているといえるでしょう。
――幅広い業務を手がけていることが成功の要因でしょうか。
福島 それも要因の1つだとは思います。「何でも相談に乗る」というスタイルは、個人創業してから今に至るまで変わっていませんし、案件に真摯に対応してきたことがお客さまに評価された結果、次のお客さまをご紹介いただけるようになったのだと感じています。
――どこに相談にいけばいいのかわからない人も多いと思います。
福島 まず、相談にきていただければ、こちらで対応できないことでも、紹介先は必ずあります。「こんなこと相談してもいいのかなとか、こんな相談したらお門違いじゃないかな」と二の足を踏む人も多いかもしれませんが、まずは相談にきていただければ、それがたとえ相談に乗れる範疇ではなかったとしても、どこに相談すればいいかという道筋を示すことができますので、気軽に相談にきてもらえたらと思います。
(了)
【新貝 竜也】
<COMPANY INFORMATION>
代 表:福島 卓
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-39
設 立:2012年5月
資本金:500万円
<プロフィール>
福島 卓(ふくしま・すぐる)
1982年3月生まれ、福岡県出身。熊本大学法学部卒後、不動産会社勤務を経て2008年に司法書士試験に合格。09年「福島すぐる司法書士事務所」を開設、12年「ふくおか司法書士法人」を設立。福岡県司法書士会、福岡県行政書士会に所属。福岡青年会議所会員、福岡商工会議所会員。趣味は野球。関連記事
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