2024年11月21日( 木 )

新型コロナ便乗商品に注意喚起、「除菌」表示めぐり消費者は誤認~消費者庁

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ
国民に注意を呼びかける伊藤長官(15日午後、東京・霞が関)
国民に注意を呼びかける伊藤長官
(15日午後、東京・霞が関)

    消費者庁の伊藤明子長官は15日の定例記者会見で、「新型コロナウイルスに関する消費者の意識調査結果」を公表し、新型コロナウイルス予防をうたう商品に注意するように呼びかけた。

 調査は11月、消費者1,000人を対象に実施。「ウイルス除去」という言葉から思い浮かぶウイルスを聞いたところ、消費者の9割が「新型コロナウイルス」と回答。「除菌」と広告した商品の効果については、1割が「身の回りからウイルスがいなくなるくらいウイルスの除去効果がある」、4割が「ある程度ウイルスの除去効果がある」と答えた。

 伊藤長官は「(商品に)どのウイルスか書かれていないにもかかわらず、新型コロナウイルスに効果があると思っている方がけっこういる。商品を選ぶ場合にはどのようなものかを確認してほしい」と述べた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、消費者庁では健康食品、マイナスイオン発生器、除菌スプレーなどの広告・表示の監視を強化。インターネット広告の緊急監視により、これまでに合計187事業者(216商品)対して表示の改善を要請している。

【木村 祐作】

法人名

関連記事