習近平中国国家主席「ヤケクソ台湾侵攻」のリスク
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反習の中国共産党幹部へ先制弾圧
マカオのドン・周焯華氏が昨年11月、資金洗浄(マネーロンダリング)罪で逮捕された。周氏は太陽城集団(サンシティー・グループ・ホールディングス)の最高経営責任者(CEO)。中国共産党の要人たちがマカオのカジノマネーロンダリングを行っていることは周知の事実である。
中国共産党の要人、とくに反習派の連中は震駭したに違いない。習近平中国国家主席は自身の陣営のために、鉄壁な布陣を構築することに容赦しない。
周氏も慢心して油断していたと思われる。ジャンケットを通じてマカオ一ともいわれる財を成した成功からくる油断であろう。聞くところによると、かつては江沢民元国家主席派に所属し、事業拡大に成功したといわれている。以前から、習主席側から「こちらの陣営に加われ」との慰留があったが、その誘いを無視続けていた。消息筋によると、「突然の逮捕劇ではない。周氏も表面上、“習主席様”と頭を下げていれば今回の逮捕劇はなかった」という。
習主席本人も資産30兆円の資金浄化に躍起!?
その矢先に、習主席自身が家族の資産のマネーロンダリングに躍起になっているという情報が飛び込んできた。一族の総資産は30兆円(すべてが現金であるかは定かでない)に上るそうだ。習主席の妻の側近が「取りあえず10兆円を日本円にチェンジしてくれ」と切望しているようで、その画策話が水面下で飛びかっているという。
相談を受けた人物は、「3,000億円規模のチェンジの依頼なら現実味があるが、30兆円規模となれば想像もつかない。まったく当方に暮れる話だ」と困惑している。
ここで疑問が湧く――どうして中国国内で権勢を誇っている習主席が、一族の資金を海外へ移さなければならないのか。中国の政治に精通している専門家は次のように解説する。
「要は、習主席自身が主席を3期、果ては生涯続けるという野望を実現させる自信がない証拠だ。今年秋に予定されている共産党大会で総書記のポストを奪われ、粛清される危機感を本人も痛感しているのだ」。
残る策はヤケクソ台湾侵攻か?
漏れ伝わってくるさまざまな情報を基に推測すると、習主席の野望である「終身統治」の実現は容易ではない事実が垣間見える。中国共産党内では日本では想像できないほど苛烈な生死を賭けた権力闘争が展開されているのだ。
話を戻すと、誰もが「実績のある毛沢東、鄧小平には尊敬の念を抱くが、何の実績もない習主席には終身就任する資格はない」と腹のなかで考えている。習主席自身、自信満々ではいられないというのが現状だろう。
北京冬季オリンピックが終了すれば、秋に予定されている共産党大会に向けて、習主席の「終身統治」をめぐる権力闘争が表面化する。追い込まれた習主席の残された手は「台湾侵攻策」である。この奇策によって、中国共産党内部を団結させるのが狙いだ。今後、習主席がいかなる策を講じるのか。日本にとっても対岸の火事ではない。
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