2024年09月15日( 日 )

ペシャワール会など福岡の2団体が日本水大賞を受賞

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美しい水 イメージ    日本水大賞委員会(名誉総裁:秋篠宮皇嗣殿下)はこのほど、第24回日本水大賞の「大賞」にペシャワール会/PMS(平和医療団・日本)(福岡県)、「国土交通大臣賞」に筑後川まるごと博物館運営委員会(同)を選定した。

 応募総数は131件。日本水大賞は、安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる21世紀の日本と地球を目指し、水循環の健全化に貢献するさまざまな活動を対象に、社会的貢献度が高い、水防災、水資源、水環境などの分野における活動のなかから、とくに優れたものを表彰し、広く国民に発信することを目的として、1998年に創設された。

 ペシャワール会/PMSの受賞理由は、アフガン・「緑の大地計画」‐伝統に学ぶ灌漑・水利事業。農地復旧のため2002年に「緑の大地計画」を立案、翌年から用水路建設を開始し、11カ所の取水堰を建設することにより、1万6,500haの耕地の安定灌漑、65万人の生活を保障しており、持続可能な復興のモデルを示すものと評価された。

 筑後川まるごと博物館運営委員会の受賞理由は、昭和28(1953)年筑後川大水害の伝承活動。流域で活動する団体や研究者、また自らが講師となる「流域講座」を継続しつつ、大人向け学習会や子ども向け環境教室を開き、筑後川を身近に感じてもらう活動を行っていることが評価された。

 6月14日に日本科学未来館(東京都江東区)で表彰式と受賞活動発表会が行われる。

【茅野 雅弘】

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