中国総領事、米国下院議長訪台をめぐり日本も牽制
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ナンシー・ペロシ米国下院議長の台湾訪問と蔡英文総統らとの会談実施を受け、中国は激しい反発を見せている。中国は台湾からの食品輸入規制など報復措置の実施や台湾本島周辺の6エリアでの軍事演習(4日開始、7日までを予定)を行っている。
日本に対しても「一つの中国の原則は中日関係の基礎」であるとして、言行を慎むよう牽制。在日中国大使館(東京)が2日、報道官談話を発表したほか、在福岡中国総領事館の律桂軍総領事が4日、総領事館で記者会見を開催し、米国の行為を「挑発」「火遊び」と中国外交部と同様の言葉で激しく批判するとともに、中国政府の立場を繰り返し主張した。本来は大使館の管轄業務である外交に関して、地方の総領事館が記者会見を開催するのはあまり例がない。
今回、軍事演習が実施されている6エリアのうち北部の2つは沖縄からも近い。九州・沖縄には米軍基地が多く、偶発的な軍事衝突を懸念する声が聞かれるが、律総領事は軍事演習について米国の行動がエスカレートするのを阻止するためのものだとし、国際的な慣習に則って事前(1日前)に演習予定地域を航行しないよう通知していると述べた。
【茅野 雅弘】
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