ゼネコン下請の明暗の理由は?
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(株)データ・マックスはこのほどサブコン業界の市場調査を行った。どの企業も高収益を上げている。給水排水設備業界では各社の粗利が大幅に好転しており、経常利益が10%を超える企業も多数あった。
これをさらに上回るのが、電気工事業界である。この業界は全体の工事の30%をゼネコン外から受注しているため利幅が大きく上回る。コスト上昇も目立ち始めたが、この業界の原価に占める材料代は25~30%しかない。人件費の占める比率が大きくなっているため、材料費の上昇を吸収できる力がある。
一方、同じゼネコンから仕事をもらっている内装・造作工事業、木工建築仕上げ業はコスト上昇で頭を痛めている。原因はウッドショックである。2倍に値上がりし、確保がままならない商品もある。加えて、サブコンとの原価構造の違いとして、材料費が50%を占める企業もあり、材料費の上昇を吸収できる余地がない。油断すれば赤字になる現場も出てくる。
発注先のゼネコン経営者は、「値段交渉において、たしかにサブコンさんは交渉にはおおらかに応じてくれる。だが、木製工事業者さんは切羽詰まっている感じです」と語る。
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