2024年11月05日( 火 )

工藤会・野村被告を追起訴、脱税総額3億2,000万円に

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 特定危険指定暴力団・工藤会(北九州市)の上納金をめぐる脱税事件で、福岡地検は7月29日、工藤会総裁の野村悟被告人(68)=殺人罪などで起訴=ら2人を、2014年分の所得税法違反(過少申告)の罪で追起訴した。
 起訴状によると、野村被告人は、14年に工藤会への上納金から得ていた個人所得約1億8,000万円を隠し、所得税約7,100万円を脱税した。2人は6日には、2010年から13年の4年間分の所得約6億2,900万円を隠し、所得税約2億4,800万円を脱税したとして起訴されていた。2010年から14年の5年間で、隠した所得は約8億円、脱税総額は約3億2,000万円の巨額にのぼる。
 起訴されたのは、他に工藤会幹部で、野村被告人の現預金を管理していた山中政吉被告人(64)。福岡地検は、2人の認否を明らかにしていない。

 福岡地検は、福岡県警、福岡国税局との3庁合同捜査によって、脱税総額約3億2,000万円の規模の起訴に至ったのは意義深いとしている。
 野村被告人が所得を得ていた工藤会の上納金には、傘下の組員から集めた「運営費」名目の上納金や飲食店からの「みかじめ料」のほかに、公共事業受注企業を含む建設業者から吸い上げた「みかじめ料」が含まれるとみられるが、その内訳、金額について、地検は公表していない。

◆スペシャリスト企業経営ネットはこちら >>
 スペシャリスト企業経営ネットでは企業経営に関する情報を一括閲覧できるようにしております。

 

関連キーワード

関連記事