アビスパ バトルオブ九州 大分戦予想
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J2のアビスパ福岡は8月1日(土)に、2015明治安田生命J2リーグ第27節大分トリニータを、ホームのレベルファイブスタジアムに迎えての対戦。第26節の長崎戦に続いての『バトルオブ九州』と銘打った注目の一戦となる。
前回の対戦(第7節・4月11日)は、アウェーのなか2-1で勝利。現在、アビスパは11勝7敗8分勝ち点41でリーグ6位。一方の大分は、5勝11敗10分勝ち点25の20位。
前節の『バトルオブ九州』の長崎戦は、天候不良なかで0-0の引き分けに終わり不完全燃焼の感が残った。週が変わり、一転して晴天が続き、今度は厳しい暑さと湿度との戦いが予想される。大分戦に向けての準備は、トレーニングマッチ(7月27日 九州産業大学戦)をはさみ、ハードトレーニングで実施。厳しい暑さのなか、フィジカルトレーニングを含めたハードな準備を選手とコーチ・スタッフと一丸となって行った。大分戦は、「総合的な実力ではアビスパが勝っている」という評価が専門家の間でも多数だ。だが、それはあくまでも予想である。楽観することはできない。
どのスポーツでも言えることだが、下位チームとの対戦のマネジメントは意外に難しい面がある。マスコミ・メディアをふくめた周辺は、「上位チームが勝って当然」という雰囲気を作り出すことがよくある。その雰囲気がかえって上位チームの選手らにプレッシャーを与える場合が多々見られるのだ。
とくにフットボールは、番狂わせの多い競技で、国内ビッグタイトルである天皇杯ではJリーグが大学生に敗れるという事が散見される。通常は、プロが勝って当然で、実際90%の割合でプロが勝つ。だが、前述通りプロが下馬評に左右されてプレッシャーを感じ「勝たねば、勝たねば」と焦りになり、アマチュアに負けるのである。
よって、上位チームにとって、下位チームは対戦しづらいところがあるのは否めない。とくにJリーグのなかでの上位と下位の対戦で、下位チームが勝つ事など珍しいことではない。アビスパは、準備した通りの戦い方を、フィールドで存分に発揮することが先決である。「勝った・負けた」は、誰もわからないことで、その点にあまり執着をしないことが賢明であろう。守備力は改善・向上されてきていると見られる。一方で、攻撃面ではいかに数多くのゴールの機会を作り出すかがフォーカスされる。何よりも先ずは、シュートのチャンスの回数を一つでも多く増やすことが大切である。身体と心を張った献身的な守備と、ゴール前の相手との激しい鍔迫り合いのなかでのシュートが、観衆をひきつける。
試合当日も酷暑であることが予想される。だがそれは、互いに一緒のコンディション。アビスパには、連日のハードワークで培った準備力を、存分に発揮してもらいたいと期待している。
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