アビスパ ファジアーノ岡山戦のみどころ
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J2のアビスパ福岡は、8月23日(日)に2015明治安田生命J2リーグ第30節、ファジアーノ岡山戦がアウェーのシティライトスタジアム(岡山県総合グラウンド陸上競技場)で開催される。
現在アビスパは、13勝7敗9分勝点48のリーグ第5位。30節でファジアーノ岡山に勝利し、ジュビロ磐田、東京ヴェルディ、セレッソ大阪の試合結果によっては、2位に浮上する可能性もある。前回のファジアーノ岡山との対戦は14節(5月17日)のホームゲームで、1-0のスコアにて勝利している。現在ファジアーノ岡山は、7勝11敗11分勝点32のリーグ17位。開幕2連勝するなど好調さを維持していたものの、21節(7月4日)の京都戦の勝利から、前節の29節まで勝ちから見放されている。また、堅い守備を中心にした戦法でのゲームマネジメントを実践してきたが、最近の試合では2、3失点と守備面での課題が露呈している模様。(総失点30。1試合平均1.03)
今回の試合に向けてファジアーノ岡山も修正のトレーニングを行い準備してくるであろうが、一方で、アビスパは攻撃力が毎試合向上してきている。FWの金森健志選手、ウェリントン選手を中心に、ボールポゼッションを高めていきつつ、縦へのロングボール、サイドの切り崩しを有効的に駆使しながら、攻撃の組み立てを行っている。何度も記しているが、試合毎のフィールドでのトレーニング、準備と綿密な相手チームのスカウティングが、攻撃をビルドアップさせている要因であろう。守備もGK中村航輔選手、DFイ・グァンソン選手を中心に堅守を維持している。24節(7月18日)の大宮戦での3失点以降、守備を修正・整備した結果、その後の5試合は最少失点か零封している。
ただし、ファジアーノ岡山にもDF加地亮選手、岩政大樹選手の元日本代表で活躍した経験豊富なプレイヤーを擁するなど、戦力は充実している。ホームでの観衆も8,000~10,000人を推移しており、アビスパに勝るとも劣らない一体感あるサポーターの声援が特色である。油断は禁物だ。
だが総合的に見て、攻守とも好調であるアビスパが優勢である。18節(6月14日)のアウェーでの千葉戦以降、アウェーでの敗戦はない。よってアウェーでのハンディキャップはあまりない。
またアビスパには、ブラジルから加入したMFモイゼス選手、福岡大学に在学中で特別指定選手の木本恭生選手とフレッシュなプレイヤーが控える。特に福岡大の木本選手は183cm73kgと大型。秀逸なパサーをしての能力を有するなど高い技術力は、サッカー関係者の間でもよく知られている。Jリーグの多数のクラブが木本選手の獲得に動いている模様。是非ともアビスパでの躍動を見たいものだ。
岡山戦も持ち前のハードワークで、縦横無尽のパフォーマンスを披露してもらいたい。【河原 清明】
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