脱石油、サウジアラビアの決断
-
-
石油頼りでは未来がない
先だって中国共産党要人がサウジアラビアを訪問した。この訪問は2国間の強力な親密関係を醸し出した。その最たるものは原子力発電技術の輸出である。専門家は「原発の本当の狙いは核開発である。宿敵イスラエルとイランへの対応が核武装段階になった」と解説していた。この解説も間違いではなかろうが、本筋はもっと別にあるはずだ。つまり、第1の狙いは「石油無きあと」への布石である。
1930年代、サウジアラビアでの石油の採掘が開始された。その当時は、なんの変哲もないただの砂漠であった。その後、石油のエネルギー利用が現代文明の繁栄の支えとなった。ところが今や石油(化石燃料)の使用は、人類文明を破壊させる元凶と憎まれるようになったのである。
サウジアラビアの支配者たちは「20年後にはオイル売買が禁止され100年前のただの砂漠に逆戻りする」という危機感を抱いている。「膨大な資金を抱えている間に原発を設置して未来のエネルギーへの備えをする」と覚悟しているのだ。
日本の要人たちも「今や世界は大転換、大動乱の時代である」との認識を抱かないと、時代に乗り遅れてしまう。
関連キーワード
関連記事
2024年7月12日 17:002024年7月11日 16:002024年7月11日 12:002024年7月16日 17:002024年7月16日 09:302024年7月12日 06:002024年5月20日 13:00
最近の人気記事
2024年7月12日 10:30
2024年7月9日 09:30
2024年7月10日 17:27
2024年7月12日 09:00
2024年7月12日 15:00
おすすめ記事
まちかど風景
2024年6月17日 09:30
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す