2024年12月22日( 日 )

2022年中ロ貿易額、記録的な25兆円に

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    2022年の中国―ロシア二国間貿易額は記録的な1,902億7,100万ドル(約25兆円)に達して、前年同期比29.3%増だった。中国は13年連続でロシア最大の貿易相手国になった。

 中国の対ロシア投資が急速に増加した。中国企業がロシアで投資する分野は、従来のエネルギーや農業・林業開発などから、自動車、家電、食品化工といったより多くの分野へ広がりを見せている。

 ロシアの自動車市場調査会社オートスタットのツェリコフ社長は、「中国ブランドの自動車は品質が絶えず向上し、ロシアでの中国ブランド車購入台数は22年に過去最高を更新した」と述べた。

 また、中国の冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機などの家電製品も、ロシア市場の開拓を積極的に進め、とくにスマートホーム家電はロシアで非常に人気がある。

 3月1日、モスクワ地下鉄の大環状線が全線開通して営業をスタートした。同プロジェクトの総延長は71kmに達し、ロシア最大の地下鉄建設プロジェクトとなった。そのうち中国鉄建股份有限公司が建設を請け負った南西区間プロジェクトには、3つの駅と9本のシールドトンネルの建設が含まれている。

 ここ数年、中ロは「一帯一路」共同建設とユーラシア経済連合(EAEU)との連携を深め続け、各種の協力事業が緩やかに推進されてきた。たとえば、モスクワに中国貿易センターの「華銘園」が完成した。中ロ原油パイプライン第2ルートプロジェクト、中ロ東ルート天然ガスパイプラインなどの重要エネルギープロジェクトが順調に稼働開始した。「浜海1号」「浜海2号」のシー・アンド・レール国際交通回廊、中国・モンゴル・ロシア経済回廊、国際定期貨物列車「中欧班列」などの相互接続プロジェクトが推進中だ……

 中ロは互いにとって最大の隣国であり、共に新興市場国だ。双方の協力は強靱性が高く、ポテンシャルが十分にあり、可能性が大きい。中ロの地方協力への意欲が引き続き高く、情報技術(IT)、越境EC、デジタル経済、バイオ医薬品などの新しい成長源が次々に出現している。

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 ロシア紙「コメルサント」の報道によると、ロシアで最大規模の証券取引所「モスクワ取引所」の今年2月の統計で、人民元が初めて米ドルを越えて同取引所の月間最大の取引通貨となった。

 モスクワ取引所の2月の人民元取引額は1兆4,800億ルーブル(2兆4,400億円相当)で、1月と比べて3分の1増加した。2月の米ドルの取引量もやや上昇し、8%増加の1兆4,200億ルーブル(2兆3,200億円相当)だった。全体を見ると、モスクワ取引所の2月の各国通貨の取引量は、人民元が40%近くを占めた。

各種訪中ビザの審査・発給が再開

 中国外交部領事司は3月14日、「中国と海外の人員往来をさらに便利にするめ、15日より、20年3月28日までに発給された有効期限内のビザによる入境を再開する。在外ビザ発給機関は外国人の各種訪中ビザの審査・発給を再開する。口岸ビザ発給機関は法定事由に合致する各種口岸ビザの審査・発給を再開する。海南島への入境ビザ、上海港を通過するクルーズ船乗客の入境ビザ、外国人ツアー団体の香港・澳門地区から広東省への入境ビザ、ASEAN観光団体の広西桂林入境ビザの免税政策を再開する」との通知を発表した。


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