2024年11月21日( 木 )

福岡アジア都市研が「第3極の都市2023」発行 福岡を海外都市と比較

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 (公財)福岡アジア都市研究所(URC)はこのほど、『「第3極」の都市2023』を発行した。福岡と類似性をもつ9つの国際都市と「都市の成長」「生活の質」に関する指標で比較し、福岡の世界的な位置づけを明らかにするものだ。それによると、福岡は生活の質で「4年前から大幅に改善」、都市の成長では「国際的認知度が8年間で大幅に向上」したとしている。

 15年以降2年おきに発行していたが、21年はコロナ禍の影響で休止し、今回は4年ぶり4回目の発行。首都・経済首都でなくメガ・シティでもない、9つの国際都市(シアトル、バンクーバー、メルボルン、ミュンヘン、バルセロナ、ストックホルム、ヘルシンキ、釜山、福岡)を「第3極」の都市と名付け、図表などを用いて分かりやすく比較している。

 今回の調査では、世界的な物価高の傾向のなか、福岡では外食費の低さなどの生活コストの優位性が高まったほか、医療面の充実度、犯罪の少なさなどが強みとなり、生活の質はシアトルやミュンヘンなど、国際的に評価される他都市と同等の水準になったなどととしている。

 また、海外サイトでの地域名検索(+298%)、観光情報掲載(+427%)、 レストラン情報掲載(+298%)など、人を呼び込む環境を示す数値が大幅に向上。都市の成長で国際的認知度が8年間で大幅に向上したと評価している。

【田中 直輝】

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