「世界で勝負する日本式住宅」などとうっかり豪語するなかれ
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先だって(6月8日)に、住友林業の企業研究をアップした(「【企業研究】持続可能社会実現へ森と木の知見ベースに多方面での展開模索」)。
同社は日本有数の住宅会社である。同業大手はどこも日本の将来の市場を見限って海外の開拓に注力している。住友林業もアメリカを筆頭に海外での住宅供給に励んでいる。売上実績は日本での売上が5,000億円、海外実績が8,000億円と、海外実績が大きく水を開けるようになった。日本式住宅は日本の最後の輸出品ともいわれる。それを念頭に置いて、「凄いな!!住友林業は」と感服することしきりであった。
ところが事情通からの情報提供があった。「日本式住宅の輸出がアメリカで成功しているわけではない。アメリカの売上実績は現地でM&Aした企業群の売上の総和なのだ。要するに、住友林業がアメリカで売っているのはあくまでもアメリカ式住宅であって、日本式住宅はさっぱり売れていない」というのである。
まこと貴重な話を聞いたと関心する一方で、「世界で勝負する日本式住宅」などとうっかり大見得は切れないものだと、思い知った。
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