快適な生活環境を支える「LANSカンパニー」 まちづくりにも寄与するタクシー事業とは
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第一交通産業(株)
地域に密着した総合生活産業
地元・北九州の発展にも貢献北九州市に本社を構え、『総合生活産業』として地域に密着したさまざまな事業を展開している第一交通産業(株)。同社は1960年6月、創業者・黒土始氏が親族とともに第一タクシー(有)を設立したのが始まり。64年9月に不動産事業や関係会社の管理統括指導を目的として第一通産(株)(現・第一交通産業(株))を設立した。その後は、M&Aなどを繰り返しながら、事業領域および事業エリアを拡大していった。93年4月に第一通産が九州内のタクシー会社28社と自動車学校1社、不動産会社2社を吸収合併して現商号へ変更。2000年4月には、福岡証券取引所にIPOした。
同社では主軸のタクシー事業やバス事業、不動産分譲事業、不動産賃貸事業、不動産再生事業、金融事業など多岐にわたる事業を展開。それぞれの事業を通じて、地域の快適な生活環境を支える、LANS(ローカル・エリア・ネット・サービス)カンパニーとしての存在感を高めており、『まちづくり』とも密接につながってきた。
たとえばタクシー事業は、過疎による撤退などで公共交通が不十分となった交通空白地域では、貴重な移動手段としての役割も担うことで、地域住民の生活を支えることに貢献。また不動産事業では、同社が分譲したマンションや戸建住宅に人が住むことで、周辺地域の賑わい創出に寄与するほか、不動産開発では土地を再利用して飲食ビルなどを再開発することで、地域に外から人を呼び込み、活性化につなげていくといった具合だ。事業を通じてまちづくりに寄与していくという理念が、同社の根底にあるといっていいだろう。
そんな同社の代表取締役社長・田中亮一郎氏は、北九州商工会議所の副会頭を務めるほか、(公財)北九州観光コンベンション協会・理事、北九州市にぎわいづくり懇話会・副座長などの数々の要職を務め、地元・北九州市の活性化のために尽力してきた。
田中社長は、北九州のポテンシャルについて次のように話す。「たしかに全国平均と比べて北九州市は高齢化が進んでいます。ただ、ある意味で高齢化に対する知見やノウハウも全国に先駆けて蓄積しているわけです。そうしたポテンシャルをうまく活用できれば、北九州はもっともっと力を発揮していけるのではないでしょうか。北九州商工会議所でも会員数はここ10年右肩上がりの状況で、今年3月には1万社を超えました。北九州空港の滑走路も3,000mに延長されますし、これから『下関北九州道路』も実現すれば、都市力はさらに上がっていくでしょう」。
さらに、「当社も地域のお客さまのより快適な生活環境を支えるLANSカンパニーとして、北九州のさらなる発展に貢献していきたいと思います」と続けた。
ローカルなタクシー事業で、
地域を元気にするお手伝い同社が事業を通じてまちづくりに注力する背景には、祖業であり中核事業のタクシー事業の特性がある。全国34都道府県に約200カ所の営業所を構え、約8,200台のタクシーを保有する同社の田中社長は、その点についてこのように話してくれた。「タクシー事業というのはそもそも、地域に密着した非常にローカルな事業です。営業エリアが決まっていますから、『北九州がうまくいかないから東京に行く』というわけにはいかないのです」──営業エリアに元気がなければ、同社のタクシー事業も落ち込むという一蓮托生の関係にあるのだそうだ。
その証左が、全国の71市町村・294路線(23年3月末現在)で展開する「おでかけ乗合タクシー」だ。これは自治体からの補助金や国の助成制度(※)を活用することで、バスの路線が廃止された場所や高齢者の方が多く住んでいる地域など、地域の特性やお客の要望に合わせて「乗合タクシー」を運行するもので、交通空白地域の解消に大きく寄与する取り組みだ。
地域交通活性への取り組みは、営業エリアの外でも行われる。「№1タクシーネットワーク」がそれだ。M&Aではなく業務提携のかたちをとることで、ネットワークは現在、全国47都道府県・690社以上・約4万台まで拡大しており、加盟事業者とのチケット相互利用・配車協力のほか、資材調達や車両の共同購入などを行うことで、地域交通の下支えを続けてきた。
ほかにも、「ママサポートタクシー」や「子どもサポートタクシー」「救援事業・便利屋タクシー」「お墓まいりサポートタクシー」など、地域に暮らす人々のニーズに応じた細やかなサービスを展開。快適な生活環境を支えるLANSカンパニーとして、タクシー事業を通じた地域貢献を積極的に行っている。
充実した研修体制で
社員の個性と能力を伸ばすこれまで数々の挑戦を続けてきた同社も、時代に合った新しいサービスを常に提供し続けるためには、顧客の立場で考えて行動できる人材や、時代のニーズを敏感に捉えることができる人材の育成が必要不可欠となる。
そうした人材育成の一環として、同社では若手社員を中心に、積極的に地域の方々と直接触れ合うイベントへの参加を推奨してきた。多種多様な業種・年代の方々と触れ合うことで、社員1人ひとりが感性を高め、新たなアイデアを生み出す発想力の育成につなげることが狙いだ。また、新入社員研修やフォローアップ研修などの充実した研修体制によって、若手社員の自己成長をサポート。社員それぞれが個性と能力を伸ばすことで、お客の笑顔にもたらすサービスを提供し、ひいては自社のさらなる発展につなげていきたい考えだ。
「今後、さらなる可能性を切り拓いていくためには、若い力が必要です。当社はタクシーや不動産、金融など、全国津々浦々でさまざまな事業を手がけています。挑戦するフィールドはいくらでもご用意しておりますので、チャレンジスピリットにあふれる若い方のご応募をお待ちしています」(田中社長)。
※:地域公共交通確保維持改善事業費補助金 ^
<COMPANY INFORMATION>
代 表:田中 亮一郎
所在地:北九州市小倉北区馬借2-6-8
設 立:1960年6月
資本金:20億2,755万円
TEL:093-511-8811
URL:https://www.daiichi-koutsu.co.jp<RECRUIT>
募集職種:【総合職】交通事業統括部門、
不動産部門、管理部門ほか
応募資格:短大/専門/高専/大学/大学院
卒業見込みの方
問合せ先:093-511-8811
採用担当:総務部 古橋、森下、久保
<プロフィール>
田中 亮一郎(たなか・りょういちろう)
1959年4月、東京都出身。青山学院大学卒業後、82年4月に全国朝日放送(株)(現・テレビ朝日(株))に入社。94年7月に第一交通産業(株)に入社し、取締役、専務、副社長を経て、2001年6月に代表取締役社長に就任した。北九州商工会議所副会頭や全国ハイヤー・タクシー連合会副会長など数々の要職も務める。法人名
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