水蒸気による発電でエネルギー自立へ 優れた発電方法が世に出る時代に
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フィリアウェルスエンターテイメント(株)
優れた発電方法が世に出る時代
世の中にはエネルギーをめぐる利権が存在してきましたが、エネルギーの在り方を変える時期がきています。もう今までのエネルギーの仕組みに頼りきる時代ではありません。
これまで、火力発電や原子力発電以外にも優れた発電方法が数多く開発されてきました。ただ、日本では電気は電力会社が供給するものであり、電力・エネルギー分野の利権があるため、すでにある発電方法の脅威になるものは、いかに優れた製品であっても表に出にくい状況が続いてきました。しかし、2011年の福島第一原発事故以降、「負の遺産」ともいうべき原発への懸念も高まって責任が問われるようになりました。利権の構造が崩れつつあるなか、既得権益層は新しい発電方法に対しても強く言えなくなっているのです。
それにより画期的な発電方法をようやく世に問うことができるようになったと判断しました。私たちは「ウォータースチームリニア(以下、WSR)発電機」という発電効率が良く、環境への負担の少ない発電方法の開発を進めてきました。同発電機は台湾のパートナー企業と共同で開発した製品で、水蒸気または地熱を利用して発電します。水を水蒸気化してリニアで発電するというシステムで、省スペースで発電効率が高く、小型の家庭用発電機(2kW)から、大規模なプロジェクト用の発電機(500MW)まで、用途に合わせて発電機を設置できます。
新しい発電方法が登場して新興電力事業者が参入したことで、電力業界に風穴が空きました。既存の電力会社としても、手をこまねいてシェアを落とすくらいなら、新規事業者と提携するかそうした事業者を買収することで、新しい発電方法を開発しようと動き出しています。まさにエネルギー業界が変動しているのです。ウクライナ戦争など世界情勢の影響でこれまでの仕組みのバランスが崩れ、電気は大切で必要なものだと注目されたことも後押しになっています。
地域のエネルギー自立を支援
WSR発電機は台湾政府と協力して共同プロジェクトを進めており、台湾の温泉地で地熱を利用して10MWの発電が進んでいます。今年は、日本、モンゴル、中国、インドネシアで展開していく予定です。
WSR発電は過疎地や離島などインフラが整っていない場所でも行えるため、分散型発電により地域の「エネルギー自立」が可能となります。水を動力源として発電できるため、設備の費用を除けば、ランニングコストは安価です。多くの電気を遣う場所では大規模に発電できよう需要に合わせて発電機を設置することで、電気代の負担を減らすことができると考えています。
さまざまな場所での使用が想定されます。一般家庭や集合住宅では、余った電気を蓄電地に充電し、売電することで有効に活用できます。災害時に停電などが生じて水道が使えない時でも、雨水や川の水を使って発電することができます。
工場や病院などの産業向けにも利用できます。月に約3,000万円の電気代を払っている工場から、「経済産業省から電気の使用量を減らすよう通達がきているが、使用量を減らすと生産が成り立たたず、厳しい」という話を聞きました。このような事例では、コンテナ型のWSR発電機と蓄電池を工場敷地内に設置して発電することで、使用量を減らすことができます。加えて、多くの電気を安定して使えるようになるため、生産効率もあがるでしょう。
各国の政府にも需要があると考えています。たとえば、モンゴルは国営鉱山での金や石炭の採掘のため、年に約3,000億円の電気をロシアや中国などから購入していると言われています。WSR発電機を導入すれば電気の購入量を減らせるかもしれません。たとえば、ある大手投資ファンドが年間約3,000億円分の電気を生み出す発電機をモンゴル政府に約2,000億円でリースすることで、モンゴルは電気を安価に使用できるようになります。
インドネシアには1万以上の島がありますが、すべての島にインフラを完備するには資金も時間もかかります。WSR発電機を島ごとに設置して発電の拠点をつくれば、小さな島でもインフラを構築できます。中国の農村地帯には今でも電気が通っていないところがありますが、このような場所にも電気を供給できます。
安心して電気を使用できる世界をつくる
AIやIoTなどが普及して世界がデジタル化に向かうなかで、電気の需要はさらに増えるでしょう。当社はデジタル企業として、デジタル化する社会を動かす電力を確保することが重要だと考え、発電事業に参入しました。たとえば仮想通貨のマイニングには多くの電気を使用しますが、WSR発電を利用すれば、自分たちで電力をつくることができます。
現代社会において電気はすべてのエネルギーの源です。電気料金の値上げに関しても、電力会社は「電気をつくっているから、国民が費用を負担して当たり前」という考え方ですが、一般家庭の負担が少なくなる発電方法を研究して普及させるべきです。当社は、電気代「サブスク」の仕組みをつくり、安心して電気を使用できる世界をつくることを目指しています。
エネルギー供給を通して後世の人々のための環境を守りたいと思っており、そのためにも次世代の負担にならない社会の仕組みをつくる必要があります。たとえば、昔は夏でも熱中症という言葉はそれほど使われていませんでしたが、今では外を歩けないほど高い気温になることも珍しくありません。コンピューターは内部の「サーバー」から多量の熱を放出しており、気温が上がる原因にもなっています。一方、WSR発電は発電時にほとんど熱を出さないため、都市部の気温が上昇するのを防げるのではないかと期待しています。
現代社会がいかに電気に頼っているかを知ることが、地球環境を守り、エネルギーをうまく使うためにも大切です。知ることで考え方も変わり、立場が違ってもお互いに理解できるようになり、工夫しようという意欲が湧いています。環境やエネルギーの在り方に関心をもってほしいと感じています。
(本稿は中村氏の発言を基に構成したものです)
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代 表:渡邉 輝明
設 立:2018年7月
所在地:
東京都中央区日本橋茅場町1-4-2(本社)
福岡市博多区中洲中島町2-3福岡フジランドビル7F(福岡)
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5F.-4, No. 16, Ln. 609, Sec. 5, Chongxin Rd.、 Sanchong Dist.、New Taipei City,Taiwan(台湾)
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URL:https://www.philia-wealth-entertainment.com
<プロフィール>
中村 龍道(なかむら・りゅうどう)
1995年、起業。2004年に中国に渡る。現在は、セキュリティ情報技術を中心にデジタル決済システム、ブロックチェーン銀行、AI開発、暗号通貨取引所、ゲーミングソフトウェア開発、クリーンエネルギー事業など総合デジタル金融事業を世界展開するなど多岐にわたる活躍をみせている。関連キーワード
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