パリーグ優勝のオリックスとは対照的だったソフトバンク
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プロ野球のオリックスバファローズが、20日に京セラドーム大阪で行われた千葉ロッテマリーンズとの試合に勝利し、パシフィックリーグの優勝を決めた。3年連続のリーグ優勝で、これは1990年代の西武ライオンズ(5連覇)以来の快挙だ。
オリックスとなってからは3連覇は初めてだが、前身の阪急ブレーブス時代には西本幸雄監督時代の67~69年の3連覇、上田利治監督時代の75~78年の4連覇を達成している。
セントラルリーグでは阪神タイガースが14日に優勝。1950年の2リーグ制開始以降、同じシーズンで前身を含め両チームが優勝するのは今回が初めてだ。両チームが順調にクライマックスシリーズを勝ち抜けば、日本シリーズは初の関西対決となり大変盛り上がりそうだ。
オリックスは今シーズン、主軸打者だった吉田正尚選手(現・レッドソックス)の流出があったものの、昨オフに西武からFAで森友哉捕手ら野手陣を補強。何より、エース山本由伸投手を中心とする強力な投手陣の活躍が光り、盤石であった。
さて、福岡ソフトバンクホークスは20日時点で131試合を消化し64勝65敗の3位に位置し、4位の楽天ゴールデンイーグルスとの差は0.5ゲームと、クライマックスシリーズ進出に向けて微妙な立ち位置にある。
ソフトバンクは今シーズン、北海道日本ハムファイターズから近藤健介選手、千葉ロッテマリーンズからロベルト・オスナ投手、メジャー帰りの有原航平投手らを獲得、「80億円補強」と呼ばれるチーム強化を行った。
しかし、千賀滉大投手(現・ニューヨーク・メッツ)の流出により先発投手陣の柱を失い弱体化、外国人野手補強の歴史的な大失敗、故障選手の続出などによりチーム状況が上向かず、7月には12連敗を喫し早々に優勝戦線から脱落した。
ところで、このように優勝を逃した理由は上記のように簡単にまとめられるのだが、とくに気になるのが「野球が下手になっている」と感じられるプレー、記録に残らないミスがこの数年で増えていることだ。
たとえば、守備ではダブルプレー(とくに二遊間)崩れでの失点、攻撃では進塁打が打てずに得点できないケースなどだ。逆にいえば、オリックスはそうした部分にそつがなく、3連覇の要因の1つといえそうだ。
とにかく、オリックスはソフトバンクと比べてとても対照的であるように感じられた。最後に、以下は個人的に感じる愚痴。「そんなことを指摘しても」と言われても仕方がないことであることをあらかじめお伝えしておく。
やっぱり、選手たちの髪型が気になってしかたがない。ふがいないプレー、ゲームの後に、長髪・茶髪(金髪も)を見せられると、応援する気持ちが萎えてしまう。今年のチーム成績だったらみんな坊主だと思う。監督もヒゲを剃ろう。
苦しいチーム状況でも、たとえば12連敗中には「キャプテンが坊主にしてくれたら、チーム内に危機意識が高まって状況が変わるのに」と考えることがあった。
まだシーズンは終了していないが、投打においてリーダーシップの欠如も感じるここまでのソフトバンクの戦いぶりだ。
【田中 直輝】
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