対馬の盗難仏像、韓国最高裁が日本側の所有認める、外交部も判決尊重
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韓国最高裁は26日、長崎県対馬市の観音寺から韓国人により盗まれ韓国に持ち込まれた仏像「観世音菩薩坐像」をめぐり、観音寺の所有権を認める判決を下した。韓国外交部は判決確定を受け、最高裁の判決を尊重するとの立場を示した。
同仏像は長崎県指定の有形文化財で、2012年10月に韓国人窃盗団によって観音寺から盗まれ、韓国の浮石寺に持ち込まれていた。浮石寺はこの仏像は1330年ごろに韓国で制作されたものと主張し所有権を主張していた。17年1月の1審では、浮石寺側の主張を認める判決が言い渡されていたが、今年2月、高裁は日本への返還を命じる判決を下していた。最高裁も高裁判決を支持した。
日本政府は判決確定を受け、外交ルートを通じて仏像の返還を要請する方針。村井英樹官房副長官は26日の記者会見で、「所有者である観音寺に早期に返還されるよう韓国政府に働き掛ける」と述べた。韓国外交部は日本からの要請があれば、法に沿って手続きを踏むとしている。
【茅野 雅弘】
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