カンボジア地雷撤去キャンペーン 人道支援25年 記念式典開催
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11月25日、福岡市早良区に拠点を置く「カンボジア地雷撤去キャンペーン」(CMC、一般財団法人)は、人道支援25年を記念して福岡市内で設立25周年の式典を開催した。
1996年、理事長・大谷賢二氏が内戦の影響が残るカンボジアを訪れた際、地雷被害の甚大さに衝撃を受けたことから生まれた「CMC」は、当初は大谷氏1人で98年に創立された。地雷被害者救済と地雷撤去を目指し、「100円で1m2の地雷撤去」というスローガンを掲げ、チャリティコンサートや写真展などの地道な活動を通じて支援を拡大した。支持を得ながら、地雷原への学校建設や現地ラジオ番組の制作・放送なども手がけ、2011年には一般財団法人として認知を広げた。また、全国の小学校から大学まで約1,000回の講演実績があり、福岡教育大学では講座「地域から考える現代社会」の講師も務めている。
記念式典には約180人の支援者が参加し、数日前にカンボジアから帰国したばかりの視察団による報告やこれまでの活動映像が紹介された。また、大谷氏は今年度での退任を表明し、支援者に対して「片手間で始めた支援が拡がり、企業経営からの卒業を迫られるまでになりましたが、皆さんの支援によってこれまで継続することができました」と謝意を表明した。
新理事長には、24年4月から曽和英徳理事(双峰設備(株)代表取締役社長 長崎県佐世保市)が就任する予定となっている。
【鹿島 譲二】
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