コロナ治療薬開発で国から50億円支援のボナック、HPを閉鎖し拠点も退去
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核酸医薬スタートアップの(株)ボナック(本社:久留米市、林宏剛代表)が、久留米市の研究拠点から2023年12月中に退去していたことが分かった。
同社は久留米リサーチ・パーク(第三セクター)が運営する福岡バイオファクトリーに本社および研究拠点を置いていたが、12月末付で退去。24年1月23日時点では本店登記の変更などはなされていない。
同社の担当者は、「研究拠点は引き払ったものの、事業は継続している」と主張するが、移転先については「答えられない」と回答している。
1月以降、同社のホームページは閲覧できず、電話の契約も解除されている。
同社は福岡県との共同研究による「核酸を用いた新型コロナウイルス感染症治療薬の開発」が、国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(AMED)の20年度・医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)の実用化開発タイプとして課題採択され、21年5月から3年半で50億円の支援を受けることになっていた。
【寺村朋輝】
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