元ホークスの陽耀勲投手、打者に復帰し絶好調
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日本のホークスに所属し、その後、アメリカ・マイナーリーグなどを経て、今年8月、台湾プロ野球のラミーゴ・モンキーズに入団した陽耀勲(ヤンヤオシュン)選手が、打者に転向、3割7分近いアベレージを残すなど好調を維持している。
陽選手は、福岡ソフトバンクホークスの左腕投手として、弟の陽岱鋼(ヨウダイカン)選手とともに「兄弟プレーヤー」として注目を集めた。コントロールにばらつきがあり先発投手としての安定感には欠けたものの、140キロを超えるストレートと、キレのあるスライダーを武器に、一軍で5勝をマークした。その一方で、シーズンオフには「メジャー希望」を公言するなどして、舌禍から首脳陣との関係性に軋轢が生まれたこともある。日本でのプロ入り前は、打撃力にも定評があり、2001年のAAAアジア選手権では本塁打王に輝いたこともある。ホークス退団後は、アメリカ・マイナーリーグに在籍、メジャー昇格の機を待ったが叶わず、野手として台湾に帰国。8月にラミーゴ入団の機会を得て、打者としてチャンスを得た。ことのきは「1番・センター」として起用されている。陽耀勲選手は「打者として得た機会を活かしていきたい」と話している。
台湾プロ野球、今年の前期はラミーゴが37勝23敗と圧倒的な成績で優勝を収めた。2位は義大(29勝30敗)、3位は27勝33敗、最下位は統一で26勝33敗。いずれも、5割を下回る成績だった。ラミーゴは投手成績、打撃成績ともに上位で、特にチームの打撃成績は.313、HR数は56本と打撃力が牽引した。ラミーゴを率いる洪一中監督は「前期で優勝できて非常に光栄だ。後期も準備を整えて、調子を持続していきたい。チームは良い状態を保っている」と話した。
ちなみに阪神から移籍し、注目の林威助選手も9月末時点で、打率3割8厘、HR5本と、故障に泣いた昨年からの復活を遂げた。林選手は「今シーズンは全体的に良い状態で来ている。このまま最後まで維持したい」と話している。日本から移籍した選手の活躍が、今、台湾で光っている。【杉本 尚丈】
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