人工衛星の開発などを手がけるスタートアップ企業(株)QPS研究所(福岡市中央区、大西俊輔代表)は7日、福岡市早良区百道浜3丁目にあるビルに新たな研究開発拠点を開設すると発表した。
QPS研究所は、九州大学発の企業で小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功。この衛星を36機使って、地球を準リアルタイムに観測するプロジェクトを推進している。23年12月に東京証券取引所グロース市場に上場していた。
同社は契約締結(3月を予定)後、工場と新研究開発拠点の2拠点で活動するため、試験設備環境や生産体制を整え、衛星量産のための高効率化を図りながら施設を稼働させるとしている。
当該のビルは2001年竣工で、RC造4階建、延床面積は約2,693m2。九州大学が産学連携施設として活用していた。
市が九大から譲渡を受けて、市の経済を牽引する成長性のある分野の企業を支援し、市の産業振興・集積を図るため、23年9月に当該建物と土地を一体的に活用する借受者を選定するための公募を実施していた。
市が、施設の一棟貸しでスタートアップ支援を行うのは初めてだという。
【田中 直輝】
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