2024年11月23日( 土 )

ゼレンスキー大統領ではロシアとの戦いに勝ち目なし

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 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」の記事を紹介する。
 今回は、7月5日付の記事を紹介する。

ウクライナ イメージ 6月27日のバイデンvsトランプのテレビ討論会はウクライナのゼレンスキー大統領にとっては悪夢のような展開となりました。

 というのは、認知症気味のバイデン大統領はウソで固めた発言が持ち味のトランプ前大統領に歯が立たなかったからです。

 ウクライナへの経済、軍支援に積極的だったバイデン氏と対照的にトランプ氏は「ウクライナへの支援は必要ない」との立場を鮮明にしました。このまま、トランプ氏がホワイトハウスにカムバックすれば、ウクライナへの財政および軍事的な支援は終わりを迎えることになるでしょう。

 そうなれば、ゼレンスキー大統領は政権の座を失うことになります。

 現時点でも、同大統領のウクライナ国民からの支持率は急落中です。

 継続中の戦争を理由に、ゼレンスキー大統領は選挙を先延ばしにしています。

 本来であれば春には選挙を実施せねばなりませんでしたが、無期延期状態が続いているような状況です。

 もし予定通りに選挙が行われていれば、ゼレンスキー氏の再選はあり得なかったと言われています。

 とはいえ、ゼレンスキー氏は強権を発揮し、すべての政党の活動を禁止し、マスコミの自由な報道も認めていません。

 そのため、ゼレンスキー政権の抱える問題、とくに腐敗体質は隠ぺいされています。

 たとえば、アメリカの軍需産業は市場価格の数倍の高額で武器ミサイルなどをウクライナに提供しているのですが、その際、高額の賄賂も飛び交っている模様です。

 また、戦争の拡大が懸念されているのですが、バイデン政権はウクライナに対して、アメリカが提供しているミサイルをロシアの国内向けに使用することを認めると伝えました。

 これまではロシアが軍事侵攻するウクライナの国内に限られていたわけで、戦闘の大転換と言っても過言ではありません。

 というのは、もしロシア国内の攻撃にアメリカ製の武器が本格的に使われれば、アメリカとロシアの全面戦争、場合によっては核の応酬にも発展することもあり得るからです。

 今後、ロシアの反応はこれまで以上に厳しいものになるでしょう。

 このまま緊張が高まれば、第3次世界大戦の幕が切って降ろされることになりかねません。

 事態を重く見たアメリカ議会の幹部はゼレンスキー大統領に対して、「お金を出すから、ロシアとの停戦に合意してくれ」と水面下で説得を始めた模様です。

 すでにウクライナ人は50万人が命を失ったと見られ、支持率も落ち込んでいるゼレンスキー大統領ですから、この誘い水に乗ってくるかも知れません。

 なぜなら、ウクライナがロシアを打ち破る可能性がないことははっきりしているからです。

 資金も武器も、すべて欧米頼みのウクライナ。

 しかもゼレンスキー一派は私腹を肥やすばかりで、親族名義でイギリス、フランス、イタリア、アメリカ、エジプトなどに豪邸を購入しまくっています。

 最近ではゼレンスキー大統領のエレナ夫人が世界最高級のスポーツカーを購入する契約を結んだことが明らかになったところです。

 何しろ、このスポーツカーは時速445㎞が売り物で、ゼロから100㎞までの加速時間は2秒というのが売りとなっています。

 全世界で250台という限定生産の車です。

 値段は450万ユーロ。

 信じられない浪費としか言いようがありません。

 これまでも、しばしば海外に出かけては「カネくれ、武器くれ、ノーベル平和賞もくれ」とおねだり三昧のゼレンスキー大統領。

 すでに多くの国民からも三下り半を突き付けられています。

 トランプ氏がゼレンスキー氏に三下り半を突き付けたのも当然でしょう。

 残念ながら、日本ではロシアを非難するばかりで、そうしたウクライナの実態に目が向いていないようです。


著者:浜田和幸
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