2024年08月20日( 火 )

「復旧が進んでいない!」能登半島地震から7カ月後の輪島市を訪れて

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 映画の配給・宣伝・制作を手がけるユナイテッドピープル(株)(福岡県糸島市、関根健次代表)からのニュースレター「ユナイテッドピープル通信」の一部を抜粋して紹介する。

 ごめんなさい。正直、申し訳ない気持ちでいっぱいです。能登半島地震のその後が、こんな状況だとは。実際に行くまで実感が湧きませんでした。

 ピースボート水先案内人に参加が呼びかけられまして、8月4日、ピースボート災害支援センターの活動の様子を見に行きました。地震から7カ月が経過しましたが、輪島市内では「復旧が進んでいない!」というのが率直に感じたことです。かなりの数の損傷した家屋を見ましたが、解体工事が進んでいるとは到底思えませんでした。時が止まってしまったかのようです。道路は隆起したままのところも多数あります。

 避難中の方は、まだ2,000人以上だそうです。ピースボート災害支援センターでは、とくに1年以上、滞在してくれるボランティア(地元なら有償)を必要としているとのこと。短期は一週間からボランティア可能だそうです。

 地元の方の言葉が胸に刺さりました。

「7カ月このままです。3月中には、何とか解体が進むと思っていた。笑うしかない。先進国じゃない、日本は。後進国です。政治の責任です」

 もちろん、政治だけの責任ではなく、関心をもってこなかった私たち1人ひとりの責任もあります。また、解体工事関係者の1人は、行きたくても宿泊施設が足りておらず、ゆっくりとしか進められないということも指摘していました。とにかくメディアの皆さん、復旧が進むようぜひ伝えていただきたいと願います。

【被害状況】
・死者299人(内、災害関連死は70人)
・避難者2,288人
・ライフラインの停止(電気、水道、通信がまだ停止中のエリアも)
・交通アクセスの遮断
・建物被害 83,969棟(一部損壊以上)
※ピースボート災害支援センターまとめ、2024年7月1日時点

訪問後すぐにfacebook 投稿した内容
https://www.facebook.com/share/p/JthUEtRaiKPeg75x/

ブログ
https://sekinekenji.info/archives/2415

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