【経済事件簿】暴走する士業たちのヤバすぎる事件簿
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士業(しぎょう、さむらいぎょう)といえば、高度な専門資格が求められる職業で、難易度の高い国家資格を取得した人々が従事するイメージがある。そのため、彼らは「先生」と呼ばれ、企業経営者にとっても必要不可欠な存在だ。しかし、そんな士業による不祥事が頻発している。ここでは、登録者数の多い税理士、弁護士、社労士、行政書士、司法書士、公認会計士の事例をいくつか見ていこう。
税理士編
税理士の不祥事は主に金銭に関わるものが多いが、最近とくに注目を集めたのは、弁護士34人から8,700万円を騙し取った事件である。
今年6月5日、東京地検特捜部は笹沢知夫税理士(東京)を詐欺容疑で逮捕した。税務顧問契約を結んでいた大手法律事務所に所属する弁護士34人に対し、共済金の掛け金に使うと偽り、ウソのメールを送信。弁護士たちから自身の口座に約8,700万円を振り込ませ、騙し取った疑いだ。法律のプロである弁護士、しかも大手法律事務所のエリートたちを相手に、なかなか大胆だ。
また、今年2月には兵庫県の税理士Hが、顧問先の社長と共謀して銀行から融資金を騙し取った疑いで逮捕された。四国銀行尼崎支店に虚偽の決算報告書を提出し、融資金4,000万円を騙し取ったとされている。この事件は日本で4例目の司法取引が成立したことで注目を集めた。司法取引により、税理士Hは不起訴となった。
顧問先の社長と結託するパターンは士業の「不祥事あるある」だが、今年7月には、...
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