選挙不正なければトランプ勝利
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回はアメリカ大統領選挙について「ハリスが巨大資本に完全服従であるのに対して、トランプは巨大資本に対して、独自の価値観に基づく『是々非々対応』をベースにしている」と論じた11月5日付の記事を紹介する。
米国大統領選挙が投票日を迎えた。各種世論調査ではトランプ、ハリスの両候補者の支持率が拮抗している。ただし、米国大統領選は州ごとに勝敗を決め、人口比で割り振られた選挙人を勝者が総取りし(一部の州で例外はある)、過半数の選挙人を獲得した候補者が勝利する方式で争われる。
米国には50の州があるが、伝統的に共和党が強い州と、民主党が強い州が存在する。Real Clear Politicsサイト(以下RCPと表記)が各種調査を集計してリアルタイムで随時数値を公表しているが、RCP集計では、多数の州でいずれかの候補の勝利が有力視されている。
投票前の最終情勢では、獲得が有力視される選挙人数は、
トランプ 219
ハリス 211
となっている。
RCPはミネソタ(選挙人数10)、ニューハンプシャー(同4)、ネブラスカ(同1)を接戦として集計しているが、この3州ではハリスが支持率でリードしている。
これをハリスの獲得有力選挙人数に加えると
トランプ 219
ハリス 226
になる。
過半数は270で、残り93の選挙人をいずれの候補者が獲得するかで勝敗が決するとの見通しがもたれる。
残り93が「激戦7州」と呼ばれる7州の選挙人数合計で、
ミシガン(15)
ウィスコンシン(10)
ペンシルベニア(19)
ノースカロライナ(16)
ジョージア(16)
アリゾナ(11)
ネバダ(6)
が大統領勝敗を決する焦点になると予想されている。
激戦7州における両候補者支持率において、ノースカロライナ、ジョージア、アリゾナでトランプがリード。ミシガン、ウィスコンシンでハリスが僅差のリード、ネバダ、ペンシルベニアでトランプが僅差のリードを示している。
この支持率調査通りに勝敗が決する場合、両候補者の獲得選挙人数は
トランプ 287
ハリス 251
となり、トランプ勝利となる。
ただし、同じ前提を置き、ペンシルベニアだけ逆の結果が生じてハリスが勝利する場合には、
トランプ 268
ハリス 270
となってハリスが勝利することになる。
これらのシミュレーションを踏まえると、勝敗を決する最重要州はペンシルベニアということになる。「ペンシルベニアを制する者が大統領選を制する」ことになる可能性が高い。ただし、投票結果が判明しても接戦での決着の場合、選挙結果が確定するまでに時間を要する可能性が高い。
※続きは11月5日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「選挙不正なければトランプ勝利」で。
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