苅田町　総額92億円の新庁舎計画への意見募集中

　苅田町は、新庁舎建設基本計画素案に対する意見を24日（金）まで募集している。対象となるのは町内に在住・在勤・在学する人、または町内に事業所を有する個人・法人・各種団体となっている。意見は専用の意見書に記入の上郵送するか、Webフォームからも受けつけている。

　苅田町役場の本庁舎は1971年の完成後、2回増築されて現在に至る。老朽化やスペース不足など、さまざまな課題への対応が求められるなか、2017年度以降、庁舎の建替え時期などについての検討を進めてきた。そして23年度に「苅田町新庁舎基本構想」が策定された。

　同構想を基に、必要機能や施設計画などをより具体的に示したのが、今回幅広く意見を募っている苅田町新庁舎建設基本計画となる。同計画によれば、新庁舎の基本理念には「みんなの安全・安心と心豊かな暮らしを支えつづけるスマート庁舎」が掲げられており、災害発生時の拠点機能の付与をはじめとする町民の交流促進への寄与や、DX化による利便性の高い町民サービスの提供などにより、複合化機能を備えた庁舎を目指す。

　新庁舎の面積は、庁舎機能面積約8,200㎡、複合化機能面積約1,800㎡の合計約10,000㎡で、448台分の駐車場、30台程度の駐輪場整備も計画されている。

　新庁舎建設の事業方式は、設計・施工一括発注のDB方式を予定しており、概算費用は庁舎棟が約64.6億円（税込）、別棟が約14.2億円（同）、車庫・倉庫棟などが約13.2億円（同）の、総額約92億円を見込んでいる（既存の三原文化会館および歴史資料館の解体に係る費用は除く）。

【代源太朗】