【読者投稿】福岡城の天守復元に反対~複数のご意見
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NetIB-NEWSでは、読者のご意見を積極的に紹介し、議論の場を提供していきたい。
今回は、「福岡城天守 新資料で実在説が補強」に関する読者の意見を紹介する。
福岡城の天守復元をめぐっては当社に多くの意見が寄せられているが、今回はそのなかで天守復元に反対の立場のご意見をまとめて紹介する。ご意見1
復元という言葉を安易に使わないでいただきたい。天守絵図や写真がなく、確実に誰かの手による想像による建物はまったく違うものであることを知ってください。真面目に天守復元を取り組む高松城、盛岡城、鳥取城にたいして失礼です。復元、復興、模擬の天守の種類など勉強されてから文章化してください。安易に福岡城天守を再建するのも再考することも必要かと、江戸初期に天守を壊したという歴史的意味を含めた反対的な意見なども加えて文章化もしたらいかがでしょう?
ご意見2
確かに天守は存在した可能性はあるように思う。ただ、天守が存在したからと言ってそれを再建するというのはまったく別の問題と思います。外容はおろか、構造、内部の仕様、建地割図などの指図類も存在しない天守を再建すれば、ただの安っぽい模擬天守であって発表されている天守立面図などは想像図に過ぎません。正しい歴史認識を伝えなければならない国史跡である福岡城に模擬天守はいらない。天守再建はあり得ないです。天守存在を調査した報告書が教育委員会ではなく地元財界が報告している点も少々疑問に感じました。
ご意見3
「復元」とは、オリジナルの写真や図面が残っている建造物を、オリジナルと同等の工法で建てることと定義されます。福岡城に天守があったとしても、その図面はなく、復元は不可能です。オリジナルがわからない場合に、想像で建てられた天守は、「模擬天守」と呼び、歴史ファンの間では嘲笑の対象となります。とくにそれが観光目的であった場合は、侮蔑の対象となります。福岡市民に恥をかかせることのないよう、このあたりの事情を十分に認識していただきたいと思います。そして少なくとも「復元」の用語は正しく使用していただくようにお願いいたします。福岡城に天守の復元はあり得ません。福岡城は大都市の中心部にありながら、城の縄張りが極めて良好に保存されている稀有な城です。城とは本来縄張りのことであり、天守はあくまで添え物にすぎません。せっかく福岡城が城としての貴重な遺跡を残しているのに、模擬天守でその価値を貶めるのは、愚かなことと言わざるを得ません。「縄張りこそ城」「天守のいらなかった城」という、福岡城の本来の価値を訴求することこそ、福岡を真に愛する姿勢といえましょう。
ご意見4
江戸時代初期以降、天守台にはほぼ何もなく、形状の根拠もなしに、観光の道具として再建させるのは、土人の所業としか言いようがない。城というのは天守があればいいのではなく、櫓、塀、石垣、堀という構造物が一体として存在することで、本来の姿がうかがえるものである。金沢城のように明治期の写真などで復元できるような江戸時代後期の状態に即して復元すべきである。
ご意見5
天守があった!という話とどのような天守であったのかはまったく別の話で、このような根拠だけで天守が建ってしまうとそれは戦後の天守ラッシュの悪夢と同じで本当の意味での歴史を解さない商工会議所的なおめでた脳と言われても仕方ないのではないでしょうか? 再建…というより想像の産物を貴重な史跡の上に建てるなど断固反対です。
ご意見6
天守閣建造はすべきではない 人寄せのために贋物をつくるのは浅ましい 歴史や文化、もっというと、城郭に対する思いや考えのない薄っぺらい人間がすること これにゆるキャラだ食べ歩きだご当地グルメで売り出そうものならヘドが出る。
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