門司税関が4月17日に発表した九州経済圏(九州・沖縄・山口)の2025年3月の貿易概況(速報値)によると、輸出額は前年同月比7.5%増の1兆1,721億円となり、4カ月連続の増加となった。輸入額は同10.8%減の8,401億円で、2カ月連続の減少となった。貿易収支は3,321億円の黒字で2カ月連続の輸出超過となった。
輸出の増加は主に自動車と半導体等製造装置の伸びによる。自動車の輸出額は前年同月比23.5%増の3,189億円で、中東向けが同57.6%増の812億円、EU向けが同76.3%増の421億円と大きく伸びた。半導体等製造装置は同30.8%増の1,243億円で、韓国向けが同45.0%増の629億円、中国向けが同15.8%増の455億円となった。
輸入の減少は原粗油と石炭の減少が主因となった。原粗油は数量ベースで同21.5%減の200万KL、金額ベースで同25.4%減の1,486億円となり、とくにサウジアラビアからの輸入が同66.9%減の446億円と大幅に減少した。石炭は数量ベースで同16.1%減の251万MT、金額ベースで同39.4%減の541億円で、オーストラリアからの輸入が同42.6%減の352億円、アメリカからが同64.9%減の24億円となった。
3月の為替レートは1ドル=149.55円で、前年同月の149.45円から0.1%の円安となり、為替の影響は限定的とみられる。
【茅野雅弘】
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