12日、(株)大分銀行(本社:大分市、高橋靖英代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、経常収益は779億2,200万円(前期比6.4%増)、経常利益は110億8,800万円(同22.1%増)、当期純利益は75億5,500万円(同15.6%増)で、増収増益となった。
決算要因としては、まず主業である銀行業の経常収益が658億3,200万円(同6.6%増)、セグメント利益は97億2,500万円(同27.9%増)となり、業績の中核を担った。銀行業の主な収益と費用を見ると、まず資金運用収益が499億8,900万円(前期比13.7%増)となり、内訳は貸出金利息が256億5,900万円(同5.5%増)、有価証券利息配当金は222億6,000万円(同16.7%増)、預け金利息も18億2,500万円(同408.3%増)と大きく伸びた。これにより、金利上昇局面を的確に捉えた資産運用の巧拙が収益増に直結した。一方で、資金調達費用も61億8,800万円(同44.3%増)と大きく増加し、とくに預金利息は22億2,200万円(同744.9%増)に膨らんだが、資金運用収益の増加幅がそれを上回った。また、役務取引等収益も107億2,600万円(同8.8%増)となり、手数料収入などの非金利ビジネスも堅調に推移した。
別セグメントのリース業は収益96億3,800万円(同5.2%増)だったが、割賦原価などコスト増によりセグメント利益は3億3,500万円(同2.3%減)となった。
来期(26年3月期)の業績予想については、経常収益は803億円(前期比3.1%増)、経常利益は132億円(同19.0%増)、当期純利益は90億円(同19.1%増)で、引き続き増収増益を見込んでいる。
【寺村朋輝】
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