鉄鋼大手3社(日本製鉄、JFE HD、神戸製鋼所)がこのほど発表した2026年3月期(連結)の業績予想によると、いずれも大幅な減益を見込んでいる。
とくに日本製鉄は事業利益が4,000億円(前期比41.5%減)、当期純利益が2,000億円(同42.9%減)と厳しい見通しとなった。売上高予想は公表していない。
なお同社の25年3月期連結決算は売上収益が8兆6,955億円(前期比1.9%減)、事業利益は 6,832億円(同21.4%減)、当期利益は3,502億円(同36.2%減)で続けての大幅減益となる。
業績悪化について、日鉄は従来からの中国の鉄鋼過剰生産に加え、米国の追加関税(トランプ関税)による自動車や鉄鋼・アルミ製品への追加関税、幅広い品目への「相互関税」など保護主義的措置が大きな打撃となるとしている。USスチールの買収については米国側が再審査中であることから業績予想には織り込んでいない。JFEも米国の追加関税をリスクと指摘する。神戸製鋼所は同関税について、業績への影響を見通すことができないとして、予想には織り込んでいない。
【茅野雅弘】
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