福島自然環境研究室 千葉茂樹
福島県在住で自然環境問題を中心に情報発信をしている千葉茂樹氏から、備蓄米関連のレポートが届いたので紹介する。
アイリスプラザから備蓄米が届きました(下の写真)。
製造番号から推定して、2022年産のコメのようです。
202250604004A3
2022──2022年産
50604 ─精米年月日 2025.06.04精米
004A3 ─精米ロット
最近は、精米技術が進んで、ぬかはほとんどついていません。コメ自体は、白濁が少々あり、欠けも若干見られます。
これらは、新米でも見られることです。低温・定湿度管理のコメなので、さほどの劣化はないようです。
また、脱酸素剤入りなので、賞味期限は1年です。なお、今、食べているコメ袋のコメが残っているので、これがなくなったら開封して炊いてみます。
アイリスプラザでは、備蓄米の抽選を再開したようです。
https://qr.paps.jp/fzhis
8日の猪苗代のコメの販売状況
江藤米3,280円(5kg、税別)およびブランド米「ひとめぼれ」3,380円は、ヨークベニマルだけでなく、利用者の大半が地元民のリオン・ドールでも扱い始めました。ともに郡山の業者「むらせ」のコメです。
リオン・ドールでは、まったくと言っていいほど売れていません。猪苗代の住民の多くは、農家と直接取引をしています。また、ヨークベニマルでは、江藤米が若干(多分6袋)、「ひとめぼれ」が少々(多分2袋)売れていました(棚の状態から推定)。土日に売れているので、買ったのは観光客と推定されます。
なお、価格差100円なので、私なら「ひとめぼれ」を買います。江藤米は、古米(正確には古米混じり)です。
これから推測するに、購入者は「コメの品質を知らない」「価格のみで買う」と考えられます。消費者も賢くならなければなりません。
<プロフィール>
千葉茂樹(ちば・しげき)
福島自然環境研究室代表。1958年生まれ、岩手県一関市出身、福島県猪苗代町在住。専門は火山地質学。2011年の福島原発事故発生により放射性物質汚染の調査を開始。11年、原子力災害現地対策本部アドバイザー。23年、環境放射能除染学会功労賞。論文などは、京都大学名誉教授吉田英生氏のHPに掲載されている。
原発事故関係の論⽂
磐梯⼭関係の論⽂
ほか、「富士山、可視北端の福島県からの姿」など論文多数。