自民党の高市早苗前経済安全保障相が自民党総裁選(22日告示・10月4日投開票)に立候補することがわかった。19日午後、記者会見を開いて正式に表明する。
高市氏は18日、国会内で前回の総裁選で支援を受けた麻生太郎党最高顧問と15分間会談し、立候補の決意を伝えたという。高市氏は「党内右派」の筆頭で、いわゆる「岩盤保守層」に人気があり、党員票では他の候補者を圧倒するとみられている。前回の総裁選では、高市氏は9人の候補者中首位であったが、決選投票で多くの国会議員票が石破首相に流れ、総裁の座を射止めることはできなかった。
その大きな要因は、高市氏の靖国神社参拝など右寄り思想への警戒感だが、岸田文雄前首相が「旧岸田派」に所属した議員に、決選投票で高市氏以外の候補に投票を行うよう指令を出していたとも指摘されている。
今回は、国会議員による投票と全国の自民党員の投票による「フルスペック型」で実施される。1回目の投開票で候補者が過半数を得られなかった場合、上位2人による決選投票が行われる。
一方、菅義偉元首相や森山裕幹事長ら党有力者が支持するのが小泉進次郎農水相で、高市氏との決選投票になった場合、小泉氏支持に回るのではないかとの声も多い。
このほか、林芳正官房長官、茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安保相が立候補の意向を表明しており、高市・小泉両氏を含めた5人による総裁選の戦いになるものとみられる。
【近藤将勝】
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