
元佐賀市長の木下敏之氏が9日、福岡県庁で記者会見を開き、次期衆院選で福岡2区において参政党候補として立候補することを表明した。会見には、同党所属の新開裕司福岡市議会議員と県連会長・吉田優貴雄氏が同席した。
木下氏は農林水産省の官僚を経て、99~2005年まで佐賀市長を2期務めた。10年には福岡市長選挙に立候補したが落選。12年から福岡大学経済学部産業経済学科教授を務め、今年3月まで在任し、現在は同大講師を務める。
木下氏は会見で、元農水官僚で佐賀市長を務めた経歴に言及したうえで、「日本を30年かけて経済成長しない状態にした人間として責任があり、仕事や子育てに奮闘している人たちが政治活動を頑張っているのに、安全地帯にいて何もしないでいいのか」と、立候補を決意した動機を語った。
「デフレ経済が長く続き、安い賃金で働く人を求めた結果、外国人労働者を受け入れるようになり、福岡市でも在留外国人が急増している」と指摘し、「日本人の賃金上昇を抑えることになりかねず、どこまで外国人労働者を入れるべきか考える時期にきている」と外国人政策の見直しを主張した。
会見で福岡2区からの立候補の理由を問われ、「現在、福岡市南区に住んでいる。佐賀出身であるが、福岡はとてもいい街。郷土愛から2区での立候補を決めた」と述べた。
次期衆院選福岡2区には、現職で立憲民主党の稲富修二氏と、自民党で現職(比例)の鬼木誠氏が立候補を予定している。
【近藤将勝】
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