RKB毎日HD、26年3月期中間決算は増収増益 子会社連結が増収牽引 通期は減益予想

 11日、(株)RKB毎日ホールディングス(福岡市早良区、佐藤泉代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は151億8,100万円(前年同期比40.8%増)、営業利益は4億7,400万円(同115.8%増)、経常利益は6億3,200万円(同90.5%増)、四半期純利益は3億4,400万円(同88.1%増)で、大幅な増収増益となった。

 決算要因としては、主力の放送関連事業でテレビ部門が堅調に推移したことが挙げられる。テレビ放送の収入は63億円(同4.3%増)で、スポット広告は人材サービスや医薬品、レジャー施設などが好調に推移した。女子プロゴルフ「Sky RKBレディスクラシック」や「2025世界バレー」など大型イベントの放送も寄与し、タイム収入が9.7%増となった。一方、ラジオ部門は番組終了やレスポンス広告減少の影響で収入4億4,800万円(同3.5%減)と落ち込んだが、その他の放送関連事業では「呪術廻戦展」「プレバト才能アリ展」「マクベス」などの催事・舞台収益が伸び、4億8,900万円(同31.9%増)と好調だった。

 システム関連事業は官公庁や小売チェーン向けのセキュリティ・ネットワーク機器販売が堅調で、収入39億200万円(同15.6%増)、営業利益3億6,100万円(同27.7%増)と増収増益。

 不動産事業はRKB駐車場の高稼働率や新規物件取得により収入5億5,400万円(同6.5%増)、営業利益5億2,200万円(同2.9%増)を確保した。

 ライフスタイル事業は、前期に連結化したFun Standard(株)と(株)ベーシックリビングの業績寄与により収入34億8,700万円(前年同期400万円)と急拡大。eコマースではカー用品や防災用品、宅配ボックス販売が好調だった一方、サーモン陸上養殖事業では減価償却費の発生により営業損失3,100万円(前年同期営業損失2,200万円)を計上した。

 通期(26年3月期通期)の業績予想については、売上高315億円(前期比29.9%増)、営業利益11億5,000万円(同15.8%減)、経常利益13億8,000万円(同10.8%減)、当期純利益6億5,000万円(同17.8%減)で、増収減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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