ヒガシマル、26年3月期中間決算は減収増益 通期は大幅増益予想

 12日、(株)ヒガシマル(鹿児島県日置市、東勤代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は67億1,100万円(前年同期比8.5%減)、営業利益は2億400万円(同20.1%増)、経常利益は2億2,000万円(同3.4%増)、四半期純利益は8,300万円(同47.0%減)で、減収ながら営業増益となった。

 決算要因としては、主要原材料や燃料費、輸送費の高騰によりコスト上昇が続いたものの、生産効率の改善や販売戦略の見直し、価格改定などによって利益を確保したことが挙げられる。

 セグメント別では、水産事業の売上高が39億6,800万円(前年同期比12.1%減)、セグメント利益が4億6,100万円(同66.3%増)となった。インバウンド需要の回復により外食・業務用向け商材の取引が活発に推移した一方、養殖在池尾数の減少や高水温による制限給餌などで鮮魚供給が制限され、小売販売が減少した。魚粉価格の下落を受けた飼料値下げやコスト高止まりの影響があったが、高付加価値商品の販売拡大により利益を伸ばした。

 食品事業の売上高は27億4,300万円(前年同期比2.8%減)、セグメント損失は7,300万円(前年同期はセグメント利益7,100万円)。小麦粉やパーム油の高値が続き、即席麺・乾麺の販売が減少したが、皿うどんやカレールー・シチュールー類、穀粉類が堅調に推移した。原料高を背景にコスト削減と高付加価値商品の開発を進めたが、全体では赤字転落となった。

 通期(26年3月期)の業績予想については、売上高142億7,100万円(前期比1.0%増)、営業利益3億9,000万円(同166.7%増)、経常利益3億6,800万円(同29.3%増)、当期純利益1億9,900万円(同147.3%増)で、増収増益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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