13日、(株)シダー(北九州市小倉北区、座小田孝安代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は90億4,400万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は3億2,800万円(同41.8%減)、経常利益は3億400万円(同35.5%減)、四半期純利益は2億2,800万円(同6.7%減)で、増収減益となった。
決算要因としては、デイサービス、施設サービス、在宅サービスの3事業で構成されるセグメント別の動向が大きく影響した。デイサービス事業では、既存拠点でのサービス品質向上策が奏功し、施設稼働率が改善した。これにより売上高は20億7,000万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益は2億1,600万円(同4.1%増)と堅調に推移した。一方、施設サービス事業は、有料老人ホームの入居者獲得に注力したものの、入居率の伸びが限定的で、売上高は63億4,100万円(同0.0%減)と横ばいとなり、セグメント利益は7億6,700万円(同19.2%減)と大幅な減益を記録した。在宅サービス事業では、訪問看護ステーションの新規開設など積極展開を進める一方、人員配置見直しなど効率化にも取り組んだが、売上高は5億8,200万円(同1.1%減)と微減、セグメント損失は5,900万円(前年同期は1,700万円の損失)と赤字幅が拡大した。また、全社費用の増加や、介護人材に係る人件費の上昇も利益を圧迫し、グループ全体では営業利益・経常利益ともに前年を大きく下回った。
通期(26年3月期)の業績予想については、売上高178億9,800万円(前期比0.4%増)、営業利益6億7,000万円(同24.8%減)、経常利益3億9,600万円(同40.7%減)、当期純利益2億5,100万円(同27.7%減)で、増収と営業段階での減益を見込んでいる。
【寺村朋輝】








