13日、(株)イフジ産業(福岡県粕屋町、藤井宗徳代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は160億3,600万円(前年同期比44.6%増)、営業利益は14億8,000万円(同2.8%減)、経常利益は14億9,900万円(同2.3%減)、四半期純利益は10億3,600万円(同0.1%増)で、大幅な増収ながら減益となった。
決算要因としては、主力の液卵事業において、東日本での鶏卵不足と外食産業による季節メニュー需要の増加を背景に液卵の販売数量が前年同期比5.7%増となり、中間期として過去最高を更新した。加えて、鶏卵相場が高値で推移し、液卵の販売単価が上昇したこと、原料調達コストの上昇を受けた販売価格改定の浸透もあって、液卵売上高は141億6,200万円で前年同期比47.6%増へ拡大した。卵加工品はゆで卵の販売増などで同36.5%増の7億2,000万円、その他売上高は鶏卵販売の減少で同2.8%減の1億5,200万円となり、液卵事業全体では前年同期比46.3%増の150億3,500万円となった。一方で、2030年度の販売数量8万トン体制に向けた積極的な設備投資により減価償却費が増加し、セグメント利益は14億4,700万円(同4.1%減)となった。
調味料事業は、既存得意先向け販売の減少で売上高が5億9,500万円(同8.0%減)、セグメント利益は3,000万円(同33.0%減)となった。オーガニックEC事業は、冷凍フルーツ販売が好調に推移し、売上高は4億3,600万円、セグメント利益は300万円となったが、のれん償却、新規倉庫賃借、SNS広告強化にともなう経費増により利益は限定的となった。
通期(26年3月期)の業績予想については、売上高は306億6,100万円(前期比20.0%増)、営業利益は26億8,900万円(同10.3%減)、経常利益は26億7,900万円(同12.1%減)、当期純利益は18億2,700万円(同13.1%減)で、増収減益を予想している。
【寺村朋輝】








