二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(1)~ライオンズクラブの未来を考える
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
We Serve 我々は奉仕する
本題に入る前にライオンズクラブについて名称を耳にした方は多いと思うが、その活動や歴史についてご存じない読者も少なくないと思う。専門用語も多いので、組織の概略や福岡県内のライオンズクラブの組織構成をまず述べることとしたい。
ライオンズクラブは社会奉仕活動を目的として結成された世界最大の民間団体で、1917年にアメリカで設立された。200カ国以上の国と地域に約5万のクラブ、140万人を超える会員を擁する。日本では52年に東京で最初のクラブが結成されて以降、全国各地で結成された。「We Serve 我々は奉仕する」を掲げて活動を展開している。
ライオンズクラブ紋章にある2頭のライオンの頭部は、「法(Law)・自由(Liberty)・労働(Labor)・忠誠(Loyalty)・愛(Love)・生命(Live)・ライオン(Lion)」を表すLの文字の左右に配置されている。
日本各地に約3,000のライオンズクラブがあるが、地域別に330から337の8つの複合地区に分かれている。各複合地区は複数の地区で構成されており、全国に35の地区がある。九州・沖縄は337複合地区に区分され、337-Aが福岡・長崎(壱岐市)、Bは、大分・宮崎、Cが、佐賀・長崎、Dが鹿児島・沖縄、Eが熊本である。
ライオンズクラブにおける年間活動のサイクルは、毎期7月1日から翌6月30日までの1年間だ。活動については、各地区がそれぞれ独自性を打ち出し、各リジョン(R)、ゾーン(Z)、そしてクラブ(C)単位での活動を行う。
2016年の国際大会での実績
福岡のライオンズクラブ・337-A地区は、地区ガバナーをトップに元ガバナーで構成される名誉顧問、地区ガバナー直属の役員であるキャビネット幹事などがおかれている。これは全国に共通する。ガバナー任期は1年。
337-A地区は、55年6月の福岡ライオンズクラブの発足以来、全国有数の規模を誇る。1R(リジョン)から6Rで構成され、それぞれ北九州市や福岡市、筑豊、県南などのクラブが1から6のリジョンに加盟している。一番クラブ数が多い福岡市は、2R、4R、6Rの3つのリジョンに分かれている。
同地区の近年の活動において特筆したいのは2016年6月24日から28日の5日間にわたって福岡市で開催された「第99回ライオンズクラブ国際大会」のホストの中心となったことである(※LC337複合地区「九州・沖縄」)。ライオンズクラブの世界大会は2~3年に1度、アメリカで開催され、それ以外は欧州やアジアなど世界各地で行われる。
福岡での世界大会は、14年ぶりの日本での開催で、東京・大阪・福岡で3都市目の栄誉を受けた。
大会期間中、総会をはじめ、伝統衣装に身を包んだ100カ国以上、約1万2,000人のメンバーによるパレードが行われたほか、ブルーインパルスによる歓迎編隊飛行が見事な大輪の花を描き、見物に訪れた多くの人から歓声と拍手が上がった。国際大会を通じてライオンズクラブの認知度が格段に上がったことは間違いない。
単位ライオンズクラブの役職は、会長、幹事、会計(クラブ3役)を中心として、前会長や副会長、各委員長などがあるが、1年の任期で役員が入れ替わる。
ライオンズクラブは社会奉仕活動団体であり、ガバナーに就任したとしても、多額な報酬を得られるというようなメリットは皆無だと言われている。ガバナーに選出されるプロセスは各地区によりさまざまあるが、自薦、他薦問わず、多くは平和的に決定されている。
ライオンズクラブの役員経験者に話を聞くと概ね次のような答えが返ってきた。
「ガバナーに就任する人は、人格、品格、品性、ライオンズクラブでの貢献度などを総合的に考慮して候補者が出てきます。どの地区でも共通すると思いますが『この人がガバナーになるだろう』と周囲から見られている方です」という。
社会奉仕を行う団体である以上、クラブ会員はもちろんだが、そのリーダーである地区ガバナーは当然、然るべき人格や品性、識見、ライオンズクラブ活動への貢献が問われるのである。この前提のもとに本連載を展開していく。
ライオンズクラブ337-A地区の歴代ガバナーも人格や品性、識見、クラブへの貢献度から選出されている。次回22年から23年の地区ガバナーを務めた二場安之氏を紹介したい。
ライオンズの皆さん、惰性で考えるのではなく、何が水面下で起こっているのか知りなさい。
(つづく)
【近藤将勝】








