【異色の芸術家・中島氏(50)】アトリエメモランダム『資本論はフィクションか:見えない資本の物語』

 福岡市在住の異色の芸術家、劇団エーテル主宰の中島淳一氏がこのほど書籍『資本論はフィクションか:見えない資本の物語』をKindleで出版した(Amazon)。

中島淳一氏 書籍『資本論はフィクションか:見えない資本の物語』私たちは、これほどまでに働いている。それにもかかわらず、なぜ豊かさを実感できないのか。

本書は、その問いから始まる。

資本主義は、本当に「現実」なのか。それとも、私たちが信じている「物語」なのか。

マルクスの『資本論』を手がかりに、資本という見えない運動を解き明かしながら、現代社会の違和感の正体に迫る。

資本家は悪人なのか。それともシステムの操り人形なのか。

なぜ成長は止まらないのか。なぜ働くことは終わらないのか。

そして、なぜ私たちは、そのなかで生き続けているのか。

本書は、経済書ではない。思想書であり、存在論である。

難解な専門用語は排し、日常の感覚と言葉で、資本主義の本質を描き出す。

読者はやがて気づくだろう。

この世界が、「現実でありながら、フィクションでもある」ことに。

そして問いが残る。

この物語から、私たちは降りることができるのか。

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