これまで当社では、全管協名誉会長・高橋誠一氏が、自民党ちんたい支部連合会会長、全国賃貸住宅経営者政治連盟会長として、与党自民党と近い関係にあることや、全管協の会員企業やその代表者が、自民党の党員勧誘活動に際して本来党員となる個人が支払うべき党費を負担している実態について、政治資金規正法上の寄付行為にあたる可能性があること、そして、全管協名誉会長として政府与党幹部と面会した際、自身が経営する企業が販売権を有するごみ処理プラントの営業活動を行ったことなどを報じてきた。
6月15日発売の『週刊ポスト』(小学館)2026年6月26日・7月3日合併号において、「茂木外相が総裁選ですがった『自民党員水増し団体』」とのタイトルで、2024年の自民党総裁選に際して、現在、高市政権の外務大臣を務める茂木敏充氏が、全管協名誉会長でその職域支部である自民党ちんたい支部連合会の会長を務める高橋誠一氏に、東京都内のある高級飲食店で、総裁選で全管協がもつ自民党員票の一部を自身に投票してくれるよう依頼していたことや、当社が報じてきた自民党員の組織的な獲得に関する問題を3ページにわたって報じている。なお当社や週刊ポスト以外のメディアも取材に動いているようである。
16年参院選で全管協の組織内候補が当選
全管協に限らず業界団体は総裁選だけでなく、国政選挙にも影響を与えている。取材を進めていくなかで、全管協の内部資料を入手した。
14年4月、全国47都道府県に自民党ちんたい支部を設立したのは、自民党賃貸住宅対策議員連盟(ちんたい議連)の会長であり、当時自民党幹事長であった石破茂氏と全管協の高橋会長(当時、現在は名誉会長)との約束であることが記載されている。
全管協は、16年の参院選で組織内候補として中西哲・阿達雅志両氏を擁立して当選している。中西哲氏は、元高知県議会議員で4期務めている。17年9月、石破派に入会したが21年2月、石破派を退会。竹下派の参院議員、無派閥議員らで構成する参議院平成研グループに入って活動していたが、1期のみであった。また22年2月に結成された「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の共同代表として、積極的な財政出動をするよう政府に提言する活動を行い、現在も顧問であるという。
一方の阿達氏は、1992年にニューヨーク州弁護士資格を取得し、日本に帰国後、住友商事法務部に勤務した経歴をもつ。18年、第4次安倍改造内閣で内閣府大臣政務官・国土交通大臣政務官を務め、菅義偉内閣で経済・外交政策担当の内閣総理大臣補佐官に就任している。24年11月、第2次石破内閣で総務副大臣を務めており、当選3回にして、とんとん拍子にポストについている。
両名は通常の業界団体の組織内議員と異なり、全管協やちんたい支部との関係について大っぴらに紹介されてはいなかった。参議院議員が複数の団体の推薦や支援を受けることは珍しくない。
(つづく)
【近藤将勝】









