前太宰府市長・楠田氏、自身のSNSで副市長人事に不満を表明

 福岡県太宰府市の高原清市長は、6月議会に同市元総務部長・石田宏二氏を副市長に任じる人事案を提案し、議会で承認されたが、この人事に昨年12月末で退任した楠田大蔵前市長が自身のSNSやメルマガを通じて不満を表明していたことがわかった。

 楠田氏のフェイスブックやメルマガを確認したが、2日のフェイスブックと同日配信のメールマガジンに同趣旨の文章が投稿されていた。

 メルマガでは、楠田氏が市長時代の2022年6月から4年間副市長を務めた原口信行氏を「私を支えてくれた名脇役」とタイトルを付けたうえで、「後任市長については後継指名なども敢えてせずその代わり干渉や過度の期待などもしないつもりでしたが」と述べ、「やはりこうした重要な変更については相談や報告などをしてもらっても良かったのではという気持ちがなくはなかったとも付け加えておきます」と高原市長が楠田氏に相談なく副市長交代を決めたことを批判した。

 楠田氏は市長退任後、積極的にSNSで活動状況などを発信しているが、やはり政治の道に未練があるようである。

 楠田氏のメルマガから以下転載する。

原口副市長退任
私を支えてくれた名脇役
元防衛大臣政務官 前太宰府市長 楠田大蔵

2026.07.02

 原口信行副市長が6月9日をもって一期四年の任期を終え退任されました。私が市長に就任した時は総務部理事としてすでに技術系のトップとして活躍していましたが、経験豊かな幹部でありながら新任の私を就任当初から誠実に支えてくれました。

 そうした姿勢に感銘を受け、役職定年後の再任用の際は異例の総括秘書役に任命し、その後乞うて清水副市長の後任の副市長に任じました。特に完全給食導入の方式比較や施設管理計画策定など技術的な分野において全幅の信頼を置いていました。

 そして何より、経験的にも人間的にも未熟であった私の精神安定剤のような役割を果たしてくれました。私は一見穏やかでいつも笑顔のようなイメージで見られることがありますが、実際のところは非常に神経質で臆病でいらちな面を持っています。

 これも全て市と市民の為に誠心誠意考えるからこそとも認識していましたが、周りの職員がそれを理解してくれるとは限りません。それどころかかなりの反発を受けていたことも否めませんが、そうした際に真逆のタイプの原口副市長が生きました。

 常に最悪の事態を想定し時として考え過ぎてしまう私に対し、常に楽観的な彼が存在することで、出す結論も妥当性が増したでしょうし、私と周囲との関係も癒してくれました。もちろんただのイエスマンではなく、的確な指摘も与えてくれました。

 もちろん私を支えるうえで実際のところ我慢ならなかったこともあったかもしれませんし、過度の負担をかけてしまったという思いもあります。その反省や労いなどさまざまな思いを込めて、当時の主だったメンバーで慰労会も企画したところです。

 そうした信頼のおける彼だからこそ、私と新市政とのつなぎ役としてももう一期4年務めて欲しかったというのが本音です。私も退任したとはいえ今なお市政について問い合わせや依頼などを受けることもあり、その窓口となってくれてもいました。

 後任市長については後継指名なども敢えてせずその代わり干渉や過度の期待などもしないつもりでしたが、やはりこうした重要な変更については相談や報告などをしてもらっても良かったのではという気持ちがなくはなかったとも付け加えておきます。

【近藤将勝】

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