開会中の国会も終盤(7月17日閉会)となったが、衆議院では現在も野党が国会への欠席を続けている。皇室典範改正案の成立が不安視されるなか、7日、高市早苗首相(自民党総裁)と吉村洋文日本維新の会代表(大阪府知事)が会談し、今国会での議員定数削減法案の先送りを確認した。
一方、合意内容について高市・吉村両氏は会談後、報道機関の質問に対し、具体的な合意内容を説明することを避けた。野党側の出方を探るようである。
こうしたなか、自民党重鎮で、高市政権に強い影響力をもつ麻生太郎自民党副総裁は、今国会での皇室典範改正案の成立を強く求めているという。高市首相がインドを訪問していた1日に森英介衆議院議長が与野党に皇室典範改正案の審議を優先するよう呼び掛けた。高市首相や維新にとっては寝耳に水の事態であったが、永田町周辺では、「森議長は麻生派(志公会)出身で、皇室典範改正を悲願とする麻生さんの意向があるのだろう」といわれている。
麻生氏は、ライバルの菅義偉元首相や福岡政界で対立する武田良太元総務相が維新と近いこともあり、高市首相の維新との距離感の近さを好ましく思っていないとされ、森議長を動かして維新を牽制する動きに出たとの見方もできる。国対(国会対策)経験がない高市首相と違い、野党転落経験もある麻生氏は、したたかな政局戦略を描くようである。
なお、本日午後から東京都内のホテルにて麻生氏の政経セミナーが開催される予定である。奇しくも、盟友・安倍晋三元首相の事件(2022年7月8日)から丸4年である。福岡政局にもかかわる麻生氏が、何を語るのか注目したい。
【近藤将勝】
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