蔵内議長の地元・筑後市の隣、八女市選出の桐明和久・元福岡県議会議長の緊急インタビュー
高額な海外視察や正副議長就任をめぐる金銭授受疑惑などが問題となっている福岡県議会。福岡県政の実力者・蔵内勇夫議長が24日、議員辞職する意向を表明した。
25日の全国都道府県議会議長会主催の女性議員研究交流大会前にも蔵内氏は報道陣の前に姿を現し、「県議会に設置した第三者委員会に積極的に協力する」としたうえで、「後日福岡でゆっくり報告を行う」としている。
データ・マックスは、長年、福岡県政を独自の視点で取材し、報じてきたが、多くのメディアが批判一辺倒のなか、県南地域においては蔵内氏の貢献を評価する声も聞かれる。そこで地元・筑後市の隣の八女市・八女郡選出で、第72代県議会議長(22年6月~23年4月)を務めた桐明和久県議に、蔵内氏の辞職表明に対する受け止めや人物像などについて緊急インタビューを行った。
衝撃だった蔵内氏の議員辞職表明
──蔵内議長の辞職表明についての受け止めは。
桐明和久県議(以下、桐明) 24日午前9時前に文書をいただいて、「議長から文書が来ました」と説明がありました。「えーっ」と衝撃を受けました。議長を辞められると思っていましたが、文面をよく読むと「議員を辞職する」とあり、県議団は大騒動になりました。
17日の臨時会では、うちの会派や民主系なども動議に起立し、辞職勧告決議案は中止となりましたが、9月議会で再び提出された場合、厳しいと感じていましたが、まさか蔵内議長が議員までお辞めになるとは思っていませんでした。
──24日、会派から田川郡選出の神崎聡県議が退会しました。
桐明 神崎さんは当選同期で、もともと農政連系の緑友会に所属していましたが、前回選(23年4月)後に、会派が解散するということで、自民党県議団への参加希望があり、会派入りされました。退会の理由はご本人のお考えに基づくものですが、田川郡は2議席で、地域事情もあるようです。
緑友会は政党ではないので比較的緩やかな雰囲気ですが、自民は、意見表明は自由闊達にできるけど、決まったことは従うルールで水が合わなかったのではないでしょうか。先日、神崎県議ご自身が相談に見えて、会派を退会したいとのことでした。自分の信念での行動である以上、私からは何も言いませんでした。
県南地域に貢献した蔵内氏を評価
──隣の選挙区の先輩県議である蔵内議長はどのような方でしたか。
桐明 ずっと指導していただき、右も左もわからなかったときに、1つ1つ丁寧に教えてくださいました。厳しいけれども、一生懸命努力する人間には、アドバイスして、何かあっても庇っていただきました。私も何度も助けてもらって、県議選を控えて3期生で議長職にもさせていただきました。
前回の選挙でも仰っていましたが、蔵内議長は、県南選出議員で、「これまで予算やインフラ、筑後広域公園などいろいろ事業も持ってくることができた」「早かれ遅かれ俺も辞めると次の勢力は北九州や筑豊の影響力が強まることは間違いないから、県南のために私や板橋聡県議(副議長)に頑張ってもらいたい」との思いだったと思います。
──筑後市と八女市はともに旧八女郡ですが、地域性がだいぶ違います。
桐明 蔵内議長は常々「八女市は歴史、伝統文化があるが、筑後市はない」「だから俺はいろいろな事業や施設などを通じて筑後市をより広めていくのが役割だ」と言われていました。今回の辞職は残念でなりませんが、蔵内議長の功績はいつの日か必ず地元の皆さんにもご理解いただける日が来ると思います。
もちろんご批判を受けている県議会の問題は我々全員が反省しなければなりません。それぞれ地元の経済振興や地域社会に暮らす方々を守っていくことが我々の仕事であることを自覚した行動をしていかなければならないと思います。
【近藤将勝】









